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海賊版を自ら配信したゲームメーカーの真意は、違法コピー問題を真剣に考えた末の強烈な皮肉──企業運営シミュレーションゲームに厳しい現実を追体験する「海賊版モード」を実装

長年ビデオゲーム市場を悩ませてきた海賊版問題に、ユニークな方法で一石を投じたゲームがある。2013年にGreenheart Gamesがリリースした、ゲーム開発会社シミュレーションゲーム『Game Dev Tycoon』がそれだ。一見するとシンプルな企業運営ゲームだが、実は『Game Dev Tycoon』には、海賊版でプレイすると「プレイヤーの会社が海賊行為の被害にあって破産する」という仕組みが施されていたのである。Greenheart Gamesは『Game Dev Tycoon』を販売すると同時に、その海賊版を自らインターネット上に放流。正規品を購入したプレイヤーは通常どおりプレイできたが、海賊版を入手したプレイヤーは「海賊行為で破産」トラップの餌食となった。海外ではこの罠にはまった人々が続出。海賊版ユーザーから寄せられた「どうすればゲーム内での海賊行為を避けられるのか」といった質問をGreenheart Gamesが公式サイト上で公開するなど、皮肉たっぷりな方法で海賊版問題を“実験”したことで話題となった。そんな『Game Dev Tycoon』が、リリースから5年経つ2018年3月9日のアップデートで、またもや新たな実験を始めた。「海賊版モード(Pirate Mode)」が追加されたのである。リリースノートによれば、海賊版モードは「生き残るためにはDRMの発明・株の売却が必須のウルトラハードモード。海賊行為が蔓延する厳しい現実を生き残れるか、運試し。」と説明されている。コピープロテクションをかければファンは不満をつのらせ、プレイヤーの運営する会社に怒りの“ファンメール”が届くなど、海賊行為がのさばる現実世界をリアルにシミュレートしているようだ。 海賊版問題を強烈に皮肉するのみならず、それをゲームデザインにも折り込んでしまったゲーム『Game Dev Tycoon』。これほどにまで海賊版を意識したゲーム開発会社運営ゲームは、ほかにはないだろう。『Game Dev Tycoon』の開発者はどうして海賊版問題をゲームに組み込んだのか。そして、海賊版に対してどのような思いを抱いて強烈な皮肉を生み出したのだろうか。Greenheart Gamesの創設者であり『Game Dev Tycoon』のディレクターでもあるPatrick Klug氏に、その思いの丈を語っていただいた。

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