EX枠くんが6人に分裂した。戦争が始まってしまう。

こんにちは、ハチミツです。みなさんは第6回FGOユーザーアンケートはお済みでしょうか？

FGOに対する日頃の想いや要望を生贄に呼符4枚がもらえる毎年恒例のチャンスをお見逃しなく。期限は2/3 12:59までですので、まだの方はお早めにどうぞ。

私はもちろんアンケートでサポート欄に関するアレコレを・・・・

「た、大変なのーーーー！！！」

どうした術枠ちゃん！

キミは来たるバレンタインイベントで「特攻サーヴァントといつもの人たちどっちをお世話すればいいのー！」と泣き叫んでいるはず！

キミの待遇改善はいま大急ぎで書いているこのアンケートでちゃんと要求しますからね！リメンバー術枠ちゃんに労働基準法＆義務教育！

「ちがうの！EX枠くんが、EX枠くんのみんなが・・・・！」

EX枠くん？

基本の7騎を覗いた特別クラス・・・・シールダー、ルーラー、アヴェンジャー、ムーンキャンサー、アルターエゴ、フォーリナーの6騎をまとめてエクストラクラスで呼びます。

サポート欄でもひとまとめにされているエクストラクラスのお世話をしているのがEX枠くんです。

▲EX枠くん近影

クラスによって性能も相性優劣もまるで違ってくる関係上、どのサーヴァントをエクストラ枠にお願いするかで毎晩枕で濡らすマスターも少なくないともいわれています。

とはいえエクストラクラスは需要No.1の術枠ちゃんに比べればまだマシな労働環境のだったはず。あれ、「みんな」？

術枠ちゃん。「みんな」ってどういう意味なんですか？

「そのままの意味なの！」

「EX枠くんが分裂しちゃって、最強のエクストラクラスを決定（きめ）ようと戦争を始めちゃったの！！！」

な。


な、なんだってーーーー！！！！

サポート欄マテリアル

エクストラ枠A・裁枠くんの場合

「やっぱり最初期のFGOを支えた自負がありますから」

「とにかくみんなの話を聞こう」

そう考えた私は術枠ちゃんと手分けして分裂した元EX枠くんたちの説得を始めました。

聖杯戦争の裁定者ルーラーを象徴する裁枠くんは穏やかな気性で、私に今回の事情を教えてくれました。

「ご存知ですか？2015年の頃はジャンヌ・ダルクが最優の1騎と呼ばれていたんです」

「ピースとモニュメントだけで再臨できるコスパのよさ、バーサーカー以外は半減に抑える相性関係、全体無敵の宝具」

「あの頃、ルーラーは輝いていました」

今回の戦争に勝ったクラスが次のEX枠くんの座につくエクストラ枠永久統一トーナメント、いわば"聖枠戦争"に挑むというのですか？

「アヴェンジャーの登場や等倍クラスの増加で少し押され気味ですがね、まだまだルーラーはやれるんです」

「負けられませんよ」

さすがはバーサーカーとアヴェンジャーとアルターエゴとフォーリナーとシールダー以外の攻撃を半減する鉄壁のルーラーです。こんなに意思が堅いとなると、彼を説得するのはむずかしいでしょう。

いまは他をあたるしかない。私は彼の元をそっと去るのでした。

エクストラ枠B・讐の場合

「ジャンヌ。ダルク（オルタ）が1位。巌窟王が3位。この数字、なんだと思う？」

控え室に入るなり、彼はそう尋ねてきました。私が首を横に振ると、讐枠くんはため息まじりに答えを語りはじめます。

「2019年にファミ通で開催されたFGO4周年記念特別アンケートだよ※」

「『聖杯を捧げてレベル100にしたサーヴァントランキング』。ジャンヌダルク（オルタ）が1位、巌窟王が3位なのさ」

「ちなみに5周年記念アンケートでは・・・・おっと。まだ無料公開されていない話はやめておこうか」

※『【FGO】4周年記念アンケートの結果を特別公開！ 聖杯を捧げたサーヴァントや実装希望キャラは？ - ファミ通.com』より

ラ、ランキング！！！

「サーヴァントはみんな違ってみんないい。あなたの推しもキミの推しもきっとFate」

その不文律に手をツッコんででも勝ちたいというのか！そこまで堕ちたか讐枠くん！

私の糾弾にしかし、讐枠くんは静かに首を横に振りました。

「いや、コレは単なる数字にすぎない。こんなんじゃだれも納得しないってわかってるさ」

「ただ―――戦う動機にはなると思ってる。聖杯ってのは、とどのつまりマスターなりの愛情表現なんだろ？」

「その聖杯を最も捧げられている2騎を擁するアヴェンジャークラスは、負けちゃならねえと思うんだ」

憎しみをもって愛を語る。あるいは、愛から生まれた者が憎しみを語る。かつて空の境界コラボイベントで両儀さんが語ったアヴェンジャーの在り方です。

元は同じEX枠くんという自分の分身と戦う、憎しみあいの争いに身を投じる讐枠くん。

聖杯という愛をモチベーションに決意を固める讐枠くん。

「アテられちまったかな」

そういった彼は照れくさそうに笑うのでした。

エクストラ枠C&D・月ちゃんと我ちゃん


もう1度いってくれませんか、2人とも。

「言ったとおりです」
「ムーンキャンサーとアルターエゴは一心同体。タッグでこの戦いに参加します」

月枠ちゃんと我枠ちゃんが担当するクラスは、その起源をたどれば『Fate/EXTRA CCC』にまで行き着きます。

ものすごく大雑把にいうとムーンキャンサーことBBちゃんが分身として生みだした違法改造サーヴァントがアルターエゴです。パッションリップ、メルトリリス、キングプロテアが該当します。

いわばムーンキャンサーとアルターエゴは故郷を同じくした存在。そんなサーヴァントを担当する目の前の2人も当然。

「1つしか空きがないエクストラ枠を6人で争うなんて非効率的です。ならば、効率的な攻略で挑むまで」

「私たち2人でエクストラ枠の座をモノにした暁には、BBちゃんとメカエリⅡ号機ちゃん日替わり定食をフレンドの皆さまに御覧入れましょう」

ほかの枠にはないアドバンテージを駆使して勝ちにきている月枠ちゃんと我枠ちゃん。

それはつまり、和解や話し合いの余地は一切ないことに他なりません。

「まずはアヴェンジャーをボコりましょう」「ルーラーなら殺生院キアラの出番ですね」と楽しそうに作戦会議を始めた2人に、私は見切りをつけるしかありませんでした。

それにしても大丈夫かな。あの2人。

「初日はBBちゃんに決まってるでしょ！新宿わんこに困ってるフレンドがどうなってもいいの！？」

「なに言ってるのよメカエリⅡ号機ちゃんの絆2ボイス聞いてないのアナタ！？」

「恒常にもメインインタールードにもいないくせにナマ言ってんじゃねえぞオラァ！！！」

「該当者が少なすぎてツチノコよりめずらしいクラスがいちびんなやぁ！！！」

『Fate/EXTRA CCC』だとムーンキャンサーとアルターエゴって、すごい仲悪いのに・・・・。

エクストラ枠E・降枠さん

「わっがーなごうふたーぐんイグナイグナトゥフルトゥウクンガふんぐるいふんぐるいオン・ソヂリシュタ・ソワカうがふなぐるふたぐん」

降枠さん？

「イア、イア、ングア、グアいあ、ふんぐるいむぐるうなふ　ふぉまるはうと　んがあぐあ　なふるたぐん！いあ！ ええややはあふたぐん！」

あの、降枠さん。

ちょっとお話があるんですが・・・・期間限定☆5が6騎に☆4が1騎と「THE・高レア」「シナリオ的事情があるのはわかったがそれはそれとしてお慈悲を」の名を欲しいままにするフォーリナーを担当するアナタさえ説得できれば、まだ戦争を回避する望みがあるんです！原因それじゃね？

「ュタ・ソワカうがふなぐるふたぐんグア、グアいあ、ふんぐるふたーぐんイグナイグナぉまるはうとふるたぐん！いあ！ ぐるいオン・ソヂリシュタ・ソワいあ！イア、イア、ングア、グアいあ、いあ！いあ！」

・・・・・・。

「いあいあいあいあいあいあいあふんぐるふたーぐんふるたぐんいあぐるいおんそぢりしゅわっがーなごうふたーぐんいぐないぐなええややはあふたぐんんぐるいむぐるうなふふぉまるはうとごっほちゃんかわいいごっほちゃんれべるひゃくごっほちゃんふぉうまにせんごっほちゃんだしたいだしたいだしただしたいだぶるごっほだぶるごっほうえへへへへへへへへへへいあいあいあいあいあいあいあいあ」

盾枠ちゃんの説得に向かった術枠ちゃんが心配だ。早く戻ろう。

エクストラ枠F・盾枠ちゃん

『だれかに負けるのはいい』

『後輩と毎日キャッキャする簡単なお仕事してるお前にだけは負けられない』

『始めたてマスターが全枠に第一再臨シュ・キリエライト置いてるのいいよね』

『全枠に推しサーヴァント置くようになって後輩がエクストラ枠にズレる"成長"だけ吸って生きていたい』

「って、みんなからいじめられたんだって。かわいそうなの」

「元は同じEX枠くんなのに」と涙ぐむ術枠ちゃん。彼女はサポート欄で生きていくにはあまりにもやさしすぎる。そんな思いを新たにさせられます。

それにしても、まさか盾枠ちゃんが分裂直後にリタイアしていたとは。もはや一刻の猶予もありません。早く次の枠に声をかけなければ！

え？次の枠？

エクストラクラスは6つで、私が声をかけたのは5人だから。

「だめなの。もういないの」

「わたしたちは、EX枠くんのみんなを止められなかったの・・・・」

EX枠大戦争を防ぐたったひとつの冴えたやり方

ふがいない。情けない。愚かしい。

結局、私は何もできませんでした。かつてEX枠くんであった彼らの意思がいかに強いかを思い知っただけです。

ある者はかつての栄光を証明するために。

ある者は愛を一身に背負い。

ある者たちは名作を縁に同盟を交わし。

ある者は狂気にあてられ。

盾枠ちゃんはリンチされた。

動機は違えど、だれもが「エクストラ枠を我が物にしたい」という願いを抱いています。我がクラスこそフレンドに見せびらかすにふさわしい、と叫んでいるかのようです。

FGOは最新を更新しつづけるFate作品。そして最古のFate作品はこういいました。

汝、自らを以て最強を証明せよ。

気づけば彼らが決戦の地に集まっているではないですか。もう一刻の猶予もありません。

だが、どうすればいい？

このままではエクストラ枠は相討ちで崩壊しサポート欄の秩序は荒れに荒れフレンドから見捨てられガチャから☆5は出ずジュナオ復刻PUはいつまでも来ない哀れな負け犬になってしまう・・・・私のFGO人生も最早これまで。

ああ、分裂する前のEX枠くんよ。キミはいつもこんな苦悩と戦っていたというのですか。なぜ、ひと言相談してくれなかったのだろう。

6つのクラスを押しつけといて選べるのは1騎だけなんて残酷なエクストラクラスよ。無常なるサポートシステムよ。

顔をあげれば術枠ちゃんが泣いている。せめて。ああ、せめて！

エクストラ枠を各クラス1つずつ計6つまで増加してくれれば、こんなことにはならなかったかもしれないのに・・・・・！！！

というわけでアンケートは大事です。

「呼符4枚なんてマナプリ4個に変わるだけ」なんて決めつけてめんどくさがり、権利を放棄するのはおすすめできません。

アンケートの見返りは呼符などではなく、運営チームに要望を伝える行為そのもの。ゲームが遊びやすくなる未来をつかみ取るため、あなたの行動が必要なのです。

第6回FGOユーザーアンケートの回答期限は2/3 12:59まで。ここまで読まれた方は今一度、アンケートのご確認をお忘れなく。

それでは今回はこのへんで。シーズン9もよろしくお願いいたします。エクストラ枠が分裂するわけねえだろ。

ではまた。