外出自粛で各地特に「非常事態宣言」対象になっている地域は
これでもかと人が減っている。
それでも仕事を続けなければならない人たちも一定数いるわけで
特に医療関係者、医療従事者の方々には頭が上がらない。
緊急事態宣言と非常事態宣言と色々あってどっちがどっちだかよくわからなくなる。
困ったもので。
国家非常事態宣言とか言われると戦争でも始まりそうだが。
この外出の自粛と非常事態宣言である程度収まってくれることを願うばかりだ。
そんな中各国、このウィルスとの戦いのために武器を作ろうと躍起になっている。
例えば、ワクチンなど。
ワクチンが出来ればワクチンを接種した人間は、とりあえず症状が軽くなったり、そもそもかかりにくくなる。
かからないわけではないが。
やはり皆が欲しがるのは、治療薬だろう。
ウィルスに効く治療薬は、今現在あるものにないものか?と探したりしている。
探し出してすでにあるものが効くのならそれが一番いい。薬を0から作り実際に使えるようになるためには
人、モノ、金、時間が膨大にかかる。
そこで期待されてるのがアビガンだろう。
富士フイルム富山が作ったこのアビガンは、そもそもが「新型インフルエンザ」用の薬である。
しかし、薬の作用機序からこれが、新しいウィルスにも効くのではないかと期待される。
アビガンは一般名「ファビピラビル」と言い、ポリメラーゼ阻害薬に分類される。
体内に入ったウィルスは、自身のコピーを大量に作るのだが、これには人の細胞をに取り付かないと増えることが出来ない。
細胞に侵入できなければこれはどうしようもない。
ファビピラビル「アビガン」はこの「細胞内部に侵入」することを、阻害する。RNAウィルスがそもそも細胞に取り込まれることを
阻害するので既存の抗インフルエンザ薬とは作用機序が違う。
しかし、少々厄介なこともある
DNAレベルに作用する影響で
催奇形性がある。
そのため、妊娠している妊婦、今から子供をもうけようとしている男女両方だが「アビガン」を使えない。
妊婦には特に、禁忌とされる。
では、アビガンを使うともう子供をもうけることは出来ないのだろうか?
もちろん、薬の作用が体内にずっと残るわけではないので大丈夫だ。ただし、おおよそ7日間は、有効な避妊をするようにすすめられる。
また少なからず肝臓へのダメージや肺炎、ショック症状があるが、これはそのほかの薬にも多くある副作用である。
アビガンだからその手の副作用があるのではないかと言う訳ではない。
この催奇形性と言うところに、引っかかってしまいどうしても使いにくい薬であると認識されてしまっている。
しかし、アビガンの効果は絶大だ。
そもそも新型インフルエンザが流行した場合、他の抗インフルエンザ薬が効果がないようなものが発生した場合、
それに備えて国が備蓄していた薬でもある。
(パンデミックインフルエンザに対する薬剤で、国の判断で投与可能となっていた)
RNAウィルスに絶大な効果をもつ「アビガン」
これが人類を救う福音になることを願うばかりだ。