もう本自体はかなり昔のものになりますが電子書籍化したのはそこまで昔ではない…はずな作品。
「闘うプログラマー」と言う本です。
内容はこちら。
1980年代にMS-DOSをもってデスクトップ型のパソコン市場を制したマイクロソフト社は、90年代、高性能コンピューターのための「本物」のオペレーティング・システムを開発するプロジェクトを立ち上げます。本書は、同社の世界戦略を担ったOS「ウィンドウズNT」の開発物語です。ウィンドウズNTは後にウィンドウズXPの基盤となり、信頼性の高いOSとして世界中のユーザーに使われることになります。
このプロジェクトのため、同社に「伝説のプログラマー」が呼び寄せられました。彼の名はデビッド・カトラー。形容する言葉も見つからないほど強烈な個性を持つこの男を主人公に、開発者たちの壮絶な人間ドラマが展開します。100人を越える関係者とのインタビューに基づき、凄絶なソフトウェア開発の実態が赤裸々に描き出されています。本書は、単なる企業内の開発ストーリーという範疇を超えた、ノンフィクションの名作と評価されています。Amazonの書籍紹介より
https://www.amazon.co.jp/dp/B00GSHI04M
内容は、NTのコア開発を実施したチームのお話。
そもそもとしてWindowsには、もともと二系統の流れがありました。
Windows9X系列とWindowsNT系列です。
そのNT系列を作った人々のお話。
その中でも主役なのがこのNT開発チームリーダーである
「デビッド・カトラ―」その人です。
知る人ぞ知る、このデビッド・カトラ―とはいかなる人物なのか・・・
デヴィッド・ニール・カトラー(David Neil Cutler、1942年3月13日 - )はRSX-11、VMS、DECのVAXELNシステム及びMicrosoft Windows NTの開発設計者である。
元はDECのエンジニアであり、のちにマイクロソフトに移った。その仕事ぶりは "ShowStopper!"(邦題「闘うプログラマー」)に記述されている。
2回離婚している。
Windows NTの開発中、気に入らないことがあると壁を殴って穴をあけることもしばしばあった。そのため、ビル・ゲイツはマイクロソフトのオフィスの壁面が穴だらけになるのを恐れて、打放しコンクリートの部屋を多く用意した。Wikipedia「デヴィッド・カトラー」の項目より
https://ja.wikipedia.org/wiki/デヴィッド・カトラー
とにかく「パワータイプのプログラマー」です。
近距離パワー型ですね。とにかく本を読んでいても「イライラしてます」とにかく「イライラ」してます。
よくもまぁこれだけ怒れるなと言うある意味才能です。
人間こんなに怒れませんwきっとw途中で嫌になりそうなレベルで怒ります。
そして口が悪い…
そんなプロジェクトの中で「NT」は作られていったのです。
当時のプログラムの現状なども垣間見ることが出来て、非常に面白い本です。特にプログラマーには面白いし
時には、「胃が痛く」なります。
あぁ・・・こんな怒り狂う人もいるな。的に。
でもデビット・カトラ―ほど、怒る人はきっといないでしょう。ここまでプロダクトに情熱を傾けられるパワーはすごいです。
それも過去の挫折があってこそ…しかし、Microsoftが欲しがるほどの優秀な人材。
ちなみに今もマイクロソフトにいて
テクニカルフェローとしてAzureのチームにいるようです。
その情報も古そうですからまた、他のチームに移っている可能性もあります。