今更ながらに読みました。
なぜに「今更」かというと本の販売日は
2011年12月16日(2011年12月21日発行)
であるからです。
今まで興味はありましたが結局読んでおりませんでした。
しかし、ようやくやってきたのです。
読む機会が!
ホワイト・スネイクによって記憶を奪われた空条承太郎は昏睡状態に陥ってしまった。スピードワゴン財団は、承太郎を救う手がかりとして、かつて承太郎がエジプトで焼却したというディオ・ブランドーの手記を再生させることを考える。東方仗助でも完全な復元はできなかったというノートの断片は暗号化されていたが、独自の解釈で解読された。
吸血鬼ディオは『天国に行く方法』を探っている。そのためには高潔なる魂を持った「信頼出来る友」が必要であり、その「まだ見ぬ友」のためにノートを記す。己の生い立ちを振り返り、ジョナサン・ジョースターとの関わりや戦いといった100年前の出来事を述懐する。復活した後はエンヤ婆に出会いスタンドを獲得し、さらにはエンリコ・プッチやダービーなどのスタンド使いと知り合う。さらにはジョナサンの末裔が生き延びており、ディオのスタンドの影響でホリィ・ジョースターの命に危機が迫ったことで、ジョセフ・ジョースターと空条承太郎はディオを殺すべくカイロへと向かってくる。
第六部のところの話ですね。DIO様の「人間臭い」ところが垣間見えます。
毎度毎度 刺客を差し向けるたびに承太郎たちにやられたという連絡を受けるDIOの愚痴的なものも感じます。
やはり作中でも「エンヤ婆」が重要な役どころだったように(スタンド探し出したり、新たなスタンドを矢で作ったり、刺客を差しむけたり、DIOに色々な知恵を教えたり・・・)このストーリー中もDIOはかなりエンヤ婆に頼っています。
しかし、重要な話はエンヤ婆にもしていません。そう「天国に行く方法」です。
第六部「ストーンオーシャン」で エンリコ・プッチ神父が求めていた「天国へ行く方法」は
DIOの「ザ・ワールド」がなければ始まらないやつです。
そもそも天国へ行く方法を導き出したのは「DIO」です。
ちなみにDIOのノートに書かれていた天国に行く方法はこちら。
その1
必要なものは 『わたしのスタンド』である
『ザ・ワールド』
我がスタンドの先にあるものこそが 人間がさらに先に進むべき道なのである
その2
必要なものは 信頼できる友である
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない
権力欲や名誉欲 金欲・色欲のない人間で
彼は人の法よりも 神の法を尊ぶ人間でなくてはならない
いつかそのような者に このDIOが出会えるだろうか?
その3
必要なものは 『極罪を犯した36名以上の魂』である
罪人の魂には 強い力(パワー)があるからである
必要なものは 『14の言葉』である
「らせん階段」 「カブト虫」 「廃墟の街」 「イチジクのタルト」 「カブト虫」
「ドロローサへの道」 「カブト虫」 「特異点」 「ジョット」 「天使(エンジェル)」
「紫陽花」 「カブト虫」 「特異点」 「秘密の皇帝」
わたし自身を忘れないように
この言葉をわたしのスタンドそのものに 傷として刻みつけておこう
その5
必要なものは 『勇気』である
わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない
朽ちていくわたしのスタンドは 36の罪人の魂を集めて吸収
そこから『新しいもの』を生み出すであろう
「生まれたもの」は目醒める
信頼できる友が発する 14の言葉に知性を示して…
『友』はわたしを信頼し わたしは『友』になる
その6
最後に必要なものは 場所である
北緯28度24分 西経80度36分へ行き……
次の「新月」の時を待て……
それが『天国の時』であろう……
という内容です。
この本「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」にもこの方法が端々に書かれています。
DIOのノートと言う体なので。
ちなみにこの本を読むと「第三部」と「第六部」を読み返したくなります。
そこがある意味注意点。
ただ内容的に「第一部」の話も多く出てきます。完全にディオブランド―時代の黒歴史を苦々しく思っている感じで。
そしてDIO様の意外な「母」への想いがあったり。
そんな本です。
作者が西尾維新さんなので
若干、化物語の「戦場ヶ原ひたぎ」さんがしゃべってるのかな?と思うような感じもしたります。
でもですね恐らく、戦場ヶ原ひたぎさんよりDIO様のほうがまだ感情豊かな気がします。
味方がやられるたびに残念がったりしてます。
今更読みましたがもっと早く読んでおけばよかったと思いました。