こんにちは、ハチミツです。シーズン8にして2020年最後の記事となる今回はプレイ日記となります。
いつもどおりFGOを起動して、最近のお気に入りことゴッホちゃんで周回して、彼女のために仔羊の赤ワイン煮込みを作っていくだけです。
ゴッホちゃんへのプレゼントにお悩みの方、ゴッホちゃん愛を考えたい方、ご家庭でも作れる仔羊の赤ワイン煮込みのレシピが知りたい方はぜひご参考ください。
ではどうぞ。
クリスマスはゴッホちゃんの独壇場でした。
フリクエ周回も高難易度攻略もゴッホちゃん。地獄界曼荼羅で必殺のゴッホカッターが空想樹を伐採したシーンは涙なしには思い出せません。
11月にやってきたつぎはぎだらけの怪物少女はすっかり我がカルデアの中心です。
なにか、してあげたい。
カルデアに来てからひたすら働いている彼女にせめてものお返しがしたいのです。
ですが聖杯も金フォウくんもコマンドコードも、渡せるものはすべてあげました。ゲーム内リソースだけではゴッホちゃんに感謝を伝える術がありません。
そんなことを考えながらマイルームでゴッホちゃんと戯れていたらこのセリフが流れてきました。
「普通に食べることが好き。お肉とかお魚・・・・ウェヘヘヘ・・・・!!」
そうだ、料理しよう。
考えてみればゴッホちゃんはキャラクター詳細で「大飯を食らい~」と書かれ、マイルームでだらけていれば「食堂に行きましょう」とマスターを誘い、ノーチラスでの宴会でも「ゴッホのごはんは残しといてくださいね!!!」と腹ペコキャラの王道台詞をブチかますほどのごはん好き。
こんな場末の汎人類史でごはんを作ってもカルデアまで届けることは叶いませんが、こういうのは気持ちの問題です。
私がゴッホちゃんのごはんを作った因果がめぐりめぐって藤丸立香に影響を及ぼし、ゴッホちゃんに手作りごはんをご馳走するバタフライエフェクトに期待しましょう。たのんだぞ藤丸。
ともかくごはんだ。せっかくなら彼女の好物がいい。
クリュティエの好物となるとお手上げですが、ゴッホちゃんの5%を占めるヴィンセント・ヴァン・ゴッホの好物ならなんとかなります。
いくつかの記録をあたってみたところ、九州国立博物館が発行している季刊情報誌『Asiage vol.19』6Pにて仔羊もも肉の赤ワイン煮込みがヴィンセント・ヴァン・ゴッホの大好物として紹介されているのを見つけました。
2011年に同館が催した特別展「没後120年 ゴッホ展」の開催中、館内レストランでも特別メニューとして提供していたとのこと。
「ゴッホが愛したおいしい芸術(中略)レストラン・グリーンハウスの特別展限定メニューはゴッホの大好物、仔羊の煮込み」
引用元:九州国立博物館『季刊情報誌アジアージュ 19号』6P
仔羊の煮込み料理はフレンチの定番メニューです。ヴィンセントはかのアルルの家に住んでいたように、フランスとは深い縁がありました。本当に好物だったかは確かめようがないですが、そこまでは外していないに違いありません。
というわけで早速作りましょう。英雄王にゴッホカッターかましながら待っててねゴッホちゃん!
あらかじめお断りしておきますが、これから作るブツは『アジアージュ19号』で紹介されているメニューとはまったくの別物です。
料理素人の筆者でもご家庭でお手軽につくれる範囲の赤ワイン煮込み、とお考えください。
まずは材料チェックから。
・ラムチョップ(仔羊の骨つきロース肉)・・・約230g
・赤ワイン・・・600mlぐらい?(くわしくは後述)
・ジャガイモ・・・1個
・ニンジン・・・1本
・タマネギ・・・1個
・ローリエ(もしくはお好みのハーブ)・・・2枚
・ニンニク・・・2片
・塩コショウ、片栗粉、オリーブオイル、パセリ・・・適量
・ブラックペッパー・・・5~10粒
・バター、各種調味料(※)・・・・その場のノリ
(※)くわしくは後述するが調味料は味噌、しょうゆ、ケチャップ、コンソメがあればOK
今回使うのはラムチョップとします(もも肉は手に入りづらいため)。ラムチョップなら業務用スーパーで売ってる冷凍品が扱いやすいのでおすすめです。
まずは仕込みとして鍋にラムチョップ、ニンニク2片(包丁の腹で潰しておく)、ローリエ1枚を入れて赤ワインを浸るまで注ぎます。
レシピに赤ワインを「600mlぐらい?」と書いたのは今回使った量がそれぐらいだったからであり、とくに決まりはありません。
赤ワインで具材がひたひたになったらキッチンペーパーで落とし蓋をして冷蔵庫で一晩寝かせます。
そもそも赤ワイン煮込みは「赤ワインで肉を煮込むことで臭みを消しつつ柔らかくする。ついでに赤ワインの風味もつける」ことを目的とした料理です。
今回はクセが強いラム肉なので煮込むだけでなく、前日からマリネにして完全に臭みを飛ばすのが狙い。ゴッホちゃんの好みがわからない以上、なるべく無難に作るべきとの判断です。
ともあれ前日はこれだけで、本番は実際に煮込んで完成させる明日です。というわけでおやすみなさい。
ゴッホちゃんが今晩も藤丸くんか立香さんのベッドにもぐりこんでるとイメージすると寝つきがよくなるので読者の皆さんもどうぞ。
※備考※
・マリネには野菜を入れてもOK。その場合食べやすい大きさに切っておくこと
・赤ワインはなんでもいい(スーパーの安売り品でも)です。あえて言うなら濃い辛口がベター
②-1 仔羊肉に味つけして焼く
一晩たちました。この間にゴッホちゃんはフレンドのゴッホちゃんや水着BBやベオウルフやとにかくいっぱいのお友達と英雄王をゴキゲンなひまわりにしています。えらいね。
キッチンに食材とフライパンを2つ出します。フライパンの1つは具材を焼く用、もう1つは煮込む用です。後者はデカイやつにしましょう。なければ鍋でも可。
マリネにしたラムチョップはよく拭いてから塩コショウを全体にまぶし、片栗粉で全体を薄くコーティングします。焼く用のフライパンを熱したらオリーブオイルを入れてラムチョップを焼きましょう。強火で焼き目だけつけるイメージです。
ラムチョップの表面がカリッとしたら煮込む用のフライパンにマリネ液といっしょに入れ、ローリエをもう1枚追加。とうとう本番の煮込みにとりかかります。
煮込み料理のコツは「強火で一気に沸騰させ、あとは弱火でコトコト」となります。
とくに今回はラム肉×赤ワインの組みあわせですのでアクがものすごく出ます。右耳切ったってこんなに血は出ねえだろってぐらい出ます。お玉で丁寧にすくいましょう。
ここでアクを放置したり沸騰が中途半端なまま弱火にすると絶対に失敗します。
▲煮汁がこれぐらい澄めばひとまずOK
「ワインのアルコールも飛んだかな」と思ったら弱火にし、野菜に手をつけます。ジャガイモ、ニンジン、タマネギを好みの大きさに切ってフライパンで今度も焼き目がつくまで。
ちなみにレシピでは「ジャガイモ1、ニンジン1、タマネギ1」と書きましたが、全部忘れてジャガイモとニンジンを2個ずつ入れたあげくタマネギを忘れてます。でも黄色い家ポチる前に
焼いた野菜を煮込む用のフライパンに入れ、黒粒コショウ5~10粒を落とします。あとは蓋をして2時間ほど弱火でじっくり煮込みましょう。
Q.時間かけすぎじゃない? 前日から仕込んだうえに煮込みも2時間かかるの?
A.10年以上がんばったのに結局死ぬまで売れなかったヴィンセントにも同じこと言えるの?
※備考※
・30分に1回ほど様子を見て煮汁が減っていたら赤ワインか水を足します
・煮込み中にアクが浮かんだらとるように
この2時間でどれだけの英雄王がすいませんタイフーンの露と散ったのか、私にはもうわかりません。
ただわかることは、ゴッホちゃんへの感謝。その結晶の完成が近いことだけです。
▲ゴッホちゃんに好きなものを食べさせたい気持ちをコトコト2時間煮込んだブツ(左)
別のフライパンでソースを作る(右)
すこし煮詰めすぎました。実際にやる場合はもっとワインか水を足した方がいいでしょう。
最後にソースを作ります。煮汁を別のフライパンに移してバターを投入し、中火でトロトロになるまで煮詰めます。
味つけは味噌、しょうゆ、ケチャップ、コンソメをちょっとずつ入れて味見をしながら調整。『星月夜』でフォーリナー霊基を改造するような気持ちで焦らず、少しずつです。
もしソースが酸っぱかったり渋かったりしたら味噌を多めに入れるとまろやかに仕上がります。仕上がりました。
あとはお皿にラムチョップと野菜を盛りつけてソースを好きなだけかけて、パセリを散らせば・・・・
完成!
名づけて「ゴッホちゃんいつもありがとう煮込み仔羊の赤ワイン仕立て!」
前日から仕込んだおかげでラムチョップがホロホロと柔らかく、ラム肉独特のクセもさっぱりと。
濃厚な赤ワインソースの風味も高級感があってたまりません。添えた野菜も甘く煮えててグーです。
反省点としてはタマネギの入れ忘れと煮汁を煮詰めすぎたこと。それでも素人なりにうまくできましたね。
そう、素人なりにうまくできるのが仔羊の赤ワイン煮込みなのです。
おさらいもかねて各工程をおおざっぱに見てみましょう。
①ラム肉を赤ワインにつけて一晩おく
②ラム肉と野菜を焼いて漬け汁で2時間煮込む
③煮汁に味をつけながら煮詰めてソースにする
④肉と野菜を皿に盛ってソースをかけたら完成
「仔羊の赤ワイン煮込み」と聞くと料理に不慣れな人は十中八九ひるんでしまうのではないでしょうか。
しかし実際にやってみるとむずかしい技術は必要なく、根気よく向きあえばだれでもおいしく作れるのがこのメニューです。
ゴッホちゃんにごちそうしたいマスターはもちろん、洋風メシに飢えている方もぜひお試しあれ。ラム肉が苦手なら牛モモ肉でやってもおいしいですよ。
※備考※
・シチューのように食べたいなら煮汁と具材を分けずに味つけしましょう
・ソースの味つけに手間取ったら弱火に落として煮詰まりすぎないように
・困ったら味噌を信じろ
シーズン8、そして2020年の記事は以上となります。
こうして年末のご挨拶ができるのもいつも読んでくださる読者の方々のおかげです。本当にありがとうございました。
あとは今回作った仔羊の赤ワイン煮込みをゴッホちゃんに食べてもらえれば言うことなし。
一切の憂いも悔いもなく2021年を迎えられるのですが・・・・それは私の役割ではありません。
藤丸立香。レシピは覚えましたね?
私がこうしてごはんを作った事実がうまい具合に抑止力とかとイイ感じに化学反応することで、あなたたちが同じものを作る未来が多分きっと確定しました。
あの虚数の海でアイデンティティに苦しみながらも艦名を告げた彼女を労いたい。笑顔にしたい。その気持ちは同じでしょう。
あなた自身が作るもよし。ネモ・ベーカリーお姉さんやカルデアのコック軍団に頼むもよし。アレンジも自由です。
このメニューはカルデアのキミに託します。
このクリュティエ=ヴァン・ゴッホの5%を占めるヴィンセント・ヴァン・ゴッホが生前に好んだといわれている仔羊もも肉の赤ワイン煮込みをラムチョップで代用して各種工程もがっつりアレンジした仔羊の赤ワイン煮込みを!!!
・・・・・・・・・
遠くね?
あらためてシーズン8、そして2020年も本シリーズにお付き合いいただきありがとうございました。
縁がありましたら2021年にお会いしましょう。それでは。
Writer:ハチミツ
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