ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!(令呪縛り)
こんにちは、ハチミツです。タイトルのとおりです。仮面ライダーの話します。このシリーズも今回で3回目。いまさらになって「それにしてもなぜFGOのページで仮面ライダーを・・・・?」などと疑問に思う方もいないでしょう。
さて、シーズン5ではただいま2016年のFGOを振り返る企画を進行中です。せっかくなので今回は2016年に活躍していた仮面ライダーをご紹介します。
現在の仮面ライダーは9月に放送を開始して1年間続けるスタイルなので、2016年に活躍していたライダーは2人。どちらもFGOの文脈で捉えるとこじつけなかなか楽しめるライダーです。
知らない人は彼らの物語にふれるその時「そういやこんな記事があったなぁ」と思いだしてもらえれば幸いです。
逆に知ってる人は「なにその見方こわっ・・・」などと思いながらどうぞ。
AD.2015 英雄蘇生叙事
ヒーローは死んだ。18歳の誕生日に。
大天空寺の跡取り・天空寺タケルは英雄にあこがれる普通の高校生。彼は幽霊によく似た怪人から幼馴染たちを守ろうとした結果、命を落としてしまう。
死後の世界と思しきどこか。そこでタケルは仙人を名乗る老人と出会い、告げられる。
「生き返りたいならば、幽霊として英雄の魂を15個集めるのだ」
英雄の魂が込められたアイテム・眼魂(アイコン)。命を燃やしきった彼らの魂を15個集めれば、完全なる死者蘇生も可能だと老人は言う。
ヒーローは死んだ。そして甦る。タケルは仮面ライダーゴーストとなり、自身を殺した怪人・眼魔とのアイコン争奪戦に身を投じる。
タイムリミットは99日。その日まで「命、燃やすぜ!」
2015年9月から始まり、2016年8月まで戦いつづけた仮面ライダーです。人理が燃えた頃に始まり、無人島でDASH村してたころに完結しました。
かつて生きた英雄を集め、時に彼らの力を借りるヒーロー・・・・これだけでも実質FGOですね。
しかもアイコンとして登場する英雄の魂は
・宮本武蔵 ・武蔵坊弁慶 ・エジソン
・ベートーベン ・ロビンフッド ・ビリー・ザ・キッド
・坂本龍馬 ・織田信長 ・玄奘三蔵 ・ナポレオン
・ダヴィンチ ・シェイクスピア ・ナイチンゲール
・コロンブス ・新選組
お前らゴースト終わってそのままFGOに移籍してきたのか?と言いたくなるようなメンツがそろっています。しかも視聴者からの応募企画で生まれたチョイ役英雄にはジャンヌ・ダルク、ジェロニモ、牛若丸etc…なども存在する懐の深さ。ともすればFGOで仮面ライダーゴースト縛りプレイなんてのも可能ですね。実際にやられているマスターがいらっしゃいます。
英雄の存在だけでなく、作品自体のテーマもFGOに似通っているのが仮面ライダーゴーストの面白いところ。
「過去の想いを未来につなげる」「人が積み上げてきた歴史の果てに今がある」といった壮大な時代のサーガ、どこからともなく聞こえる人間賛歌。そんな響きに惹きつけられるマスターは、天空寺タケルの戦いにきっと美しいモノを見出してくれるでしょう。
※注意点
TV本編だけだと全体の半分~1/3程度しか語られないで終わります。それはさすがにどうなんだ。
『仮面ライダーゴースト』のあまりに壮大な一大抒情詩をすべて理解するには、番外編であるVシネマやファイナルステージそして小説版を抑えていただきたいところです。
AD.2016 人神遊戯試練
ゲームのバグから発生した未知のコンピュータウイルス・バグスターウイルス。
それはゲームから人へと感染し、致死の病「ゲーム病」をひき起こす悪魔の病原菌だった。
聖都大学付属病院の研修医・宝生永夢は、とある偶然からバグスターの存在と自分の患者がゲーム病に感染した事実を知る。
ゲーム病を治せるのはゲームだけ。かつて「天才ゲーマーM」と噂された凄腕ゲーマーである永夢は、患者を治したい一心で変身を果たす。
ゲームの力で戦い、バグスターを撃退する戦士。その名は仮面ライダーエグゼイド。
ドクターにしてゲーマー。そしてヒーローへ。それは永夢の運命が動きだした瞬間でもあった・・・・。
ヒーローの在り方を「患者の命を救うドクター」に徹底的にしぼり、そこにゲームをフレーバー(と表現するにはあまりにも濃厚)として盛りこんだ異色作にして傑作。それが仮面ライダーエグゼイドです。
主人公は小児科医を志す研修医・宝生永夢。これで”ほうじょうえむ”と読みます。読めねえよ。彼をFGOでたとえるなら、どんなヒーローなのか。
カルデアのお医者さんといえばDr.ロマン、サンソン、アスクレピオス、ナイチンゲールの4名が思いあたります。まずは彼らを想像してみてください。独断になりますが、永夢先生に近いのはアスクレピオスとナイチンゲールです。
狂気じみた人命への執着、医療が目指す途方もないゴール。ナイチンゲールとアスクレピオスがそれぞれ持つテーマを仮面ライダーエグゼイドでは同時に扱いますし、永夢は主人公としてこれらの命題と向き合うことになります。
これはネタバレかもしれませんが、永夢が物語をとおして見つけた答えはナイチンゲールともアスクレピオスとも違うものだった、というべきでしょう。エグゼイドではほかにも「ウイルスは『命』と呼べるのか」「生命のバックアップ」「死別した恋人への未練」などなど、さまざまな角度から命の在り方を仮面ライダーたちに、彼らをとおして視聴者へと問いかけてきます。
カルデアのお医者さんが見せてきた「命」の物語に感銘を受けたマスターになら、エグゼイドは自信をもっておすすめできるヒーローです。
ちなみにスピンオフ作品「アナザー・エンディング ゲンムVSレーザー」では以前に少しだけお話した人類の先へ進みすぎた結果、剪定事象までたどり着いてしまったライダーが登場します。異聞帯シチュエーションが好きな方はぜひそこまでご覧ください。
※注意点
ゴースト同様、物語の全容を把握するには劇場版、Vシネ、小説版も抑えておきたいところ。
正規の視聴手段が東映公式アプリTTFC(月額1000円ぐらい)しかないのもハードル高めでしょうか。Youtubeで1・2話は無料公開しているのでまずはそちらをどうぞ。
2016年の仮面ライダーは『命』をテーマにしていたフシがあります。かたや自分が生き返るために、かたや患者を死なせないために、それぞれ違うアプローチで生命という巨大な存在に立ち向かいました。
彼が時間神殿で愛と希望の物語を語ったのも2016年だと思うと、この奇妙な偶然に感じいるものがありますね。
どちらの仮面ライダーもハマる人はとことんハマり、3年以上経った今でも忘れられないファンがたくさんいる作品です。
「たかが子ども向け」と侮って挑戦すると思わぬ傷を負うかもしれませんのでお気をつけを。
それでは今回はこのへんで。え? なに?
2016年に活躍した仮面ライダーはもうひとりいるだろうって?
知らんな。
それでは今回はこのへんで。最後が気になった方は「アマゾンズ」で検索してみてください。名作です。それ以外は一切保証できません。ではまた。
Writer:ハチミツ
Twitter