こんにちは、ハチミツです。
助けてください。わが家の術枠ちゃん(4歳と6か月※)が限界を迎えています。
※フレンド用サポート編成がクラス別で設定できるようになったのは2016年3月30日なので術枠ちゃんの誕生日は2016年3月30日。
「もうむり」「がんばれない」などとひたすらに落ちこむばかりで、もはやサポート欄は壊滅状態。家庭崩壊最前線の有様です。
まだ5歳にもならない幼子に術枠というサポート欄一の重責を担わせたのはこの私。非はマスターにあります。
ここは私自らが術枠ちゃんにカウンセリングをおこない、問題点を整理していきましょう。
昨今のフレンドサポート事情、そのすべてを背負ってきた術枠ちゃんの苦悩、そして叫び。願わくば、この手紙を読んでいるあなたに届いてくれと心から願っています。
凸カルデア・ティータイムの摂取により泣き止んでくれた術枠ちゃんがまず語ってくれたお悩みは、彼女のやさしさ故に生まれた悲劇でした。
諸葛孔明、マーリン、スカサハ=スカディ・・・・面倒を見たいキャスターが多すぎるというのです。
2000万DLキャンペーンで所有率が爆増した元祖カロウシ・諸葛孔明。
バスターゴリラ、全体無敵、不労所得と存在が違法お兄さん・マーリン。
「マスターはその日思い出した。クイックとは、むやみやたらに強化してはいけないカードだったのだと・・・・」スカサハ=スカディ。
サポート欄占有率1000%を超えるともいわれている脱法キャスター三銃士であり、いずれもフレンド需要がとても高い面々ですね。
「コイツを術枠ちゃんに任せればええねん!」と一概に言えるものではありません。その多様性こそが術枠ちゃんを苦しめていました。
「あっちのフレンドさんは孔明が欲しそうだけど、こっちの人はマーリンで、スカディさんもいるの」
「せっかく仲良しさんだしお手伝いしたいからいちばんよさそうなサーヴァントさんをえらびたいけど・・・・」
「『どこかの術枠ちゃんが絆玉藻を送ってくれないかなぁ』って人もいて、もう頭がパンクなの」
術枠ちゃんが生まれたばかりの頃、世界にはおおきな孔明とちょっとの玉藻と一部のこだわりキャスターがいたといいます。
しかし時を経るにつれマーリンが増え、スカディが増え、フレンドにお披露目したい個性派キャスターも増え・・・・まだ幼い術枠ちゃんのキャパシティが限界をむかえるのは当然の帰結でした。
この孤独な人理救済の旅で奇跡のように出会えたフレンドの役に立ちたい。丹精こめてお世話したキャスターをみんなハレの舞台に送りだしたい。その儚くも尊い願いをだれが否定できるのでしょうか?ところでフレンドってストーリー的にどんな概念なんですか?
術枠ちゃんは健気にやってきました。
攻略サイトやTwitterを調べ、推奨編成から求められているキャスターを逆算し、スカディならスキル1と3のスキルマも欠かさず。
すべての望みを果たすために。空の星に手を伸ばすように。がんばってがんばってがんばって・・・・すべてのがんばりが水泡に帰す日がやってきたのです。
Xデイは、2020年8月10日。
またの名をFGO5thAnniversary記念PUガチャ開始日。
「もう、わからないの・・・・」
ぽつりとこぼれたひと言を、私は呑みこむしかなかったのです。
かつてのお友達凸カルデア・ランチタイムを恋しく想うだけのマシーンになりつつある術枠ちゃん。
ですが、そんな彼女には頼もしい先輩がいます。太古の昔、パーティ1のリーダー枠という経歴を経てだれよりも長くフレンドサポートを支えてきた原初の枠。
その名も全枠さん(5歳と2か月)でございます。
「サポート枠はみんな大事な後輩だからな!」
「術枠ちゃん! イキのいい奴(キャスター)、送ってこいよ!」
サポートサーヴァントお世話検定免許皆伝の噂はダテではなく、全枠さんは文字通り全てのサーヴァントに適正を持つユーティリティプレイヤー。もちろんキャスターだってお手の物です。
普段はマスターのお気に入りや推しや信仰対象を一手にあずかる重要な任務についていますが、此度は術枠ちゃんのヘルプに呼応してくれました。
「やったぜ術枠ちゃん! あの全枠さんが手伝ってくれるキャスター大渋滞問題も解決だ!」
私が未凸捧げるは我が心を片手に駆け寄ると、そこには救われた笑顔を見せる術枠ちゃんが・・・・・
いませんでした。
なぜか、と問いかける私。返ってきたのは術枠ちゃんにしかわからない苦悩の話。
「全枠さんはいつもマスターがいちばん好きなサーヴァントをお世話してて、やりがいを持って働いてるの」
「なのに無理をしてわたしのおしごとを手伝ってもらうのは、とても心が痛いの」
「全部、わたしの枠がいっこしかないのが悪いのに・・・・」
先に出た脱法キャスターだけでも4騎。全枠さんが持てる力のすべてを賭して1騎を引き受けても、まだ2騎は宙ぶらりんのまま。その他のキャスターも含めれば数えきれません。
なんということでしょう。問題は解決したようで、進展すらしていなかったのです。
人理修復の始まりからパーティ1リーダー枠というかたちでマスターを助けてきたあの全枠さんですら歯が立たない問題を、我々はこんな幼子に背負わせていたとは!
この罪深さ、あなたに伝わるでしょうか?
そもそも。
「ひとり減ったぐらいで解決するなら最初から泣いてなんかないの・・・・」
術枠ちゃん。あっちで後輩にいいとこ見せようとハッスルしてる全枠さんには言っちゃだめだよ。泣いちゃうから。
「せっかくカルデアに来てくれたキャスターさんをみんなお世話できないの」
「4人のキャスターさんも他のキャスターさんもみんなたくさんいい所があって、だからみんなたくさんの人に見てほしいの」
「術ギルさんは星がたくさんだせるし、アンデルセンさんはたくさん原稿を書くし、バベッジさんはキャスターさんなのに赤いこうげきが強くて、あとねあとね、あの人もすごいの!」
「だけど、ひとりしか許されないの。わたしは『そうあれかし』と願われた、サポートシステムのひとつにすぎないの」
「わたしはもっと大きい体が欲しかったの。孔明さんもマーリンさんもスカディさんもアルトリアさんも。みんなみんな抱きしめてあげられる、フレンドさんに好きな子をお渡しできる、大きな大きな体」
「だったら、マスターさんにもこんなにごめいわくかけなくてよかったのに」
「最初からみんなをお世話できるわたしなら、みんなが幸せだったよね」
「ねえ、マスターさん」
「わたし、なんでうまれてきたのかな?」
というお手紙をご意見フォームから運営チームに送るのはとても迷惑なので絶対にやめましょう。
サポート枠、とくに術枠の不足は多くのマスターが抱いている悩みですが、かといってこんな支離滅裂な文章を投げつけては自己満足にもなりません。
ご意見・ご要望は具体的に、客観的に、わかりやすく、なにより強い言葉を使わないよう細心の注意を払うようにしてくださいね。
それでは今回はこのへんで。NagareのFGO記事シーズン7もどうぞお付き合いくだされば幸いです。
術枠ちゃん? そんな幼女いねえよ。
ではまた。
Writer:ハチミツ
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