カリギュラのバレンタインで重力100倍湿度1000%藤丸を見よう

いま、カリギュラがアツい。


こんにちは、ハチミツです。

モーション改修、ボイス大量追加、4年5か月ぶりの概念礼装登場、CBC参戦。

5年半分の第3代ローマ皇帝分がこの1か月でハチャメチャに押し寄せてきています。


いま、第3代ローマ皇帝が、アツい。


とはいえ、お世辞にも出番が多いサーヴァントとはいえないカリギュラ。

ぶっちゃけた話「好きとか供給うれしい以前にカリギュラをよく知らね」系マスターも多いはず。というか多い。それが現実。

なので今回は畏れ多くも、第3代ローマ皇帝にすっころんではや4年系マスターがかのエンペラトールを語りたいと思います。

今回は「バレンタイン」「正気」そして「重力100倍湿度1000%スパーキング藤丸くん立香さん」の3つのキーワードでどうぞ。


▼目次

1.カリギュラのバレンタインってどんなの?

2.監獄塔~初めての正気ギュラ~

3.2021/2/3~オリュンポス、絆5ショック~

4.主人公のチョコは重く、しけっている

最後に




1.カリギュラのバレンタインってどんなの?



ところでみなさんはバレンタインを終わらせましたか?

チョコやらお返しやら受け取るだけ受け取って、シナリオ未読ではありませんか?

気持ちはわかります。人によっては200、300を超えるバレンタインシナリオ。しかもボイスつきともなれば億劫になるものです。

が、「FGOのサーヴァント」としてのカリギュラを語るうえで彼のお返しシナリオは絶対に欠かせません。


さながらWキャストリアがS(シングル)キャストリアでは成り立たないように、カルデアにおけるカリギュラとバレンタインは切っても切れない関係です。知らない方への説明もかねて、簡単にふり返っておきましょうか。

運命の2月14日、我らが藤丸くんあるいは立香さんは他のサーヴァントと同じようにカリギュラにチョコレートを渡します。

LOVEではなくLIKE。義理以上本命未満チョコを300以上用意するその博愛精神には毎年感服しちゃいますね。




ん?


いつもの「ネロオォォォ!」状態のままチョコをもらったカリギュラは少しだけ間を置き、ほんの一瞬だけ正気に戻ります。

「甘くて苦い、美味なものだ」と端的な感想だけを告げ、またすぐバーサーカーに戻ってしまうカリギュラ。




んん???


その後、マイルームに帰ったマスターはナイチンゲールと遭遇し、彼女からカリギュラのお返し「シー・ウァレス・ウァレオ」をもらいます。愛しの姪・ネロの肖像彫刻ですね。

ナイチンゲール曰く「これを彫るべく正気を保とうとしすぎて、掘り終わった頃にはひどい狂乱状態にあった」とのこと。

バレンタインのお返しに愛しの姪を象ったものを贈る・・・・なんとも姪馬鹿な彼らしいプレゼントではないでしょうか。




さっきからなんだオマエ。

最後にナイチンゲールが「その言葉は本人に伝えなさい」と告げ、カリギュラのお返しシナリオは幕を閉じるのでした。ちゃんちゃん。ちゃんちゃんじゃないが?


勘のいい読者あるいは敬愛すべき第3代ローマ皇帝市民ならもうお気づきでしょう。

このお返しシナリオ、藤丸立香の様子がおかしい。


なぜわざわざ「ネロからじゃなくて悪いけど」「優しい気持ちになるよ」と言うのか。

一瞬だけ正気に戻ったカリギュラを見ての「突破口は見えた気がする」はどういう意味か。

やけに情感のこもった「ありがとう」はいったいだれに言ったのか。


選択肢だけで伝わるこの湿度。ジメっとしてる。2月なのに梅雨の様相を呈しているぞ主人公。

カリギュラはお世辞にも出番が少ないサーヴァントです。メインかつ味方陣営となると、その出番は5年半で2回ほど。それだけ。

ですがその2回で藤丸立香に強烈なクソ重ドデカ感情を抱かせているとしたら、どうでしょうか。



2.監獄塔~はじめての正気ギュラ~


2回のうち1回は事実上の1部4.5章メインインタールードこと【監獄塔に復讐鬼は哭く】です。

カリギュラは第五の扉において暴食の具現としてマスターに立ちはだかるだけでなく、夢の中で彼/彼女に語りかけます。




監獄塔の初実装は2016年3月。はじめて正気の姿を見せたカリギュラにプレイヤーは大いに驚き、その理性的な振る舞いに全国3000000万人の潜在的第3代ローマ皇帝市民が住民票の準備をしたと語り継がれています。

このシーンでカリギュラが主人公に伝えた言葉は2つ。1つは安定の「ネロ、いいよね」メンタル。もう1つが「愛を知る者が本当の意味で堕ちることはない」という彼自身の生涯を繁栄した哲学でした。


ここで大事なのが、第四の扉ラストで藤丸立香はアヴェンジャーに不信感を抱きつつあったという点です。



「キミはだれだ」と訊いたにもかかわらず「待て、しかして希望せよ」といつもの調子で返すアヴェンジャー。 それまでなんとなく仲良く戦っていた2人の間にわずかな亀裂が入ったのが第四の扉です。


そんな彼/彼女に「いかに悪行を重ねようと、愛を知った者が本当の悪に堕ちるはずがない」とカリギュラは語ります。

覚えておりますでしょうか。第四の扉に登場した敵はジャンヌであったこと、そしてジャンヌはアヴェンジャーの正体、エドモン・ダンテスの生涯を語ったことを。

世界一有名な復讐者で、その前はたしかな愛を知っていた船乗りの話です。




「アヴェンジャーを信じろ」

だから迷うことはない、歩み続けろ、と諭しているように見えてきませんか?

だからこそ藤丸立香は障害として現れたカリギュラに「さっき、アナタと会った」なんて感傷的な態度をとりますし、アヴェンジャーの思惑にしたがって戦いをやめませんでした。


そして最後はアヴェンジャーと一心同体の共犯関係を築き、彼/彼女は監獄塔から脱獄を果たしたのです。


3.2021/2/3~オリュンポス、そして絆5ショック~


カリギュラ2回目の晴れ舞台は星間都市山脈オリュンポス。異聞帯へのカウンターとして召喚されたカリギュラはさまざまな事情が重なり、完全な正気を取り戻した姿でカルデアの前に現れました。

バーサーカーとしての腕っぷしはそのままにえっちなお姉さん頼れる年長者として在りし日の名君らしくみんなを引っ張ってくれます。

最後は自らを触媒にグランドランサー・神祖ロムルスを召喚、その代償に言葉もなく消滅。ロムルスのローマな活躍はいうまでもありません。他キャラと比較するとカリギュラは影こそ薄かったかもしれませんが、彼がいなければオリュンポスは超えられなかったでしょう。




そして激動のオリュンポスからおよそ10か月後の2021年2月3日。

「オリュンポスで来なかったんだからもう無理だろう」と全国3333333333333万市民があきらめていたカリギュラのモーション改修および新規ボイス追加がやってきました。

ものすごいラッシュで3HITのEXアタックとか正気と狂乱の狭間で泣き笑う宝具ボイス4にも注目したいのですが、ここではオリュンポスクリアで解禁される絆5ボイスのみをとり上げましょう。

こちらの記事でも紹介しましたが、いいセリフは何度紹介してもいいのです。ローマ皇帝伝にもそう書いてある。


新たな絆5ボイスでカリギュラは、異聞帯の戦いで疲弊しきった藤丸立香に泣いていいと語りかけます。



「人は世界の全てを受け止める事、わず。ローマ全てを受け止めんとした余なればこそ、お前を赦す」

「今は、赦す。涙も、叫びも──赦す」


カリギュラが完全に正気に戻る描写は以上です。バレンタイン、監獄塔、オリュンポス、そして絆5ボイスの4つとなります。

そして「正気に戻る」というかけがえないチャンスをすべて藤丸立香のために使っているのです。

大好きな姪に愛をささやけたかもしれない。

偉大な皇帝たちと語らえたかもしれない。

そうすることなく今を生きる人間のために貴重な機会を費やしてくれたのがカリギュラという英霊です。


カリギュラはFGOの歴史のなかで決して目立つサーヴァントではありません。しかし、確かに足跡を残してきました。

ここ1か月の唐突なカリギュラ洪水で彼に興味を持った方は、ぜひ少ない出番を読み返してみてください。



4.主人公のチョコは重く、しけっている。




「コイツ、正気のカリギュラに会いたいのか?」

監獄塔、オリュンポス、絆5ボイス。すべて踏まえてバレンタインイベントをもう一度見直すと、藤丸立香のジメッとした言動にそんな仮説が成り立ちます。


なぜ「ネロからじゃなくて悪いけど」「優しい気持ちになるよ」といったのか。

「突破口は見えた気がする」と一瞬だけ正気に返ったカリギュラに呟いた真意とは。

やけに情感のこもった「・・・・ありがとう」は"だれ"に向けた言葉なのか。


普段のカリギュラはバーサーカーです。会話はまったく成立せず、藤丸立香がどんなに感謝を述べてもコミュニケーションはとれません。

命の危機を助けてもらっても、心身の限界に手を差し伸べてくれても、彼/彼女はそうしてくれたカリギュラにロクにお礼も伝えられないのです。なにせ会話ができないのですから。監獄塔の「アナタと会った」はこの構図を象徴しているのではないでしょうか。


次にまた「あの」カリギュラに会えるのかはわかりません。そもそも次なんてない可能性もあります。

それでもあきらめきれない。また彼に会いたい。あわよくば月女神の祝福から彼を解放したいとまで彼/彼女は考えているのでしょうか。




そんな想いが溢れだした結果が重力100倍湿度1000%バレンタインの正体だと、私は考えています。

はたして藤丸くん立香さんが偉大な第3代ローマ皇帝にキチンと「ありがとう」を言える日はくるのか。

今後のローマ(展開)に期待したいですね。



最後に


これまでの話は私が独断と偏見を重ねに重ねて2017年2月から丸4年という月日でじっくり煮込んだブツです。

こんな長文を書かざるをえないほどにここ最近のカリギュラ供給は多く、良質で、そして急激だった。そう思ってください。

あわよくばこれをきっかけにカリギュラを知るマスターが増えてくれることを望みます。

もう少しだけワガママが許されるのであれば、彼が狂気に落ちるしかなかった生前エピソードが見られればもういうことはありません。


もっとワガママ言っていいなら2021年夏の男性水着霊衣低レア枠にきてほしい。

もっともっと言うならアロハシャツにトランクスで眼鏡をかけていて最終再臨絵では浜辺で波の音を聞きながら詩集を読んでいるといいな。


まだ言っていいの!?じゃあグッズ化!アクスタで!


☆5概念礼装!!!


名君あるいはリリィで高レア実装!!!!

6周年記念礼装!!!!!!!!!!

もっともっともっともっとカリギュラが欲しい!!!!!!!!!


つーかいい加減にネロちゃまと正気のままで再会させてやれや!!!!!!!!!!



今回はこのへんで。次回「万人はカリギュラ絆礼装を読んで第3代ローマ皇帝の偉業を知るべき」があればお会いしましょう。

そして月をぶっ壊そう。


2021-03-07 12:20:29

Writer:ハチミツ

Twitter
「カリギュラのバレンタインで重力100倍湿度1000%藤丸を見よう」をシェアしませんか?

HashTag

FGO

最新ページ