これが私の周回メシ。
こんにちは。ハチミツです。
【FGOプレイ日記】とありますね。そうです。今回は日記です。自分語り、というやつですね。
ただ平凡にiPhoneを手にとり、FGOを起動し、ボックス目当てに周回し、豚の角煮を作り、超高難易度にチャンレジした、それだけの何気ない日々の一部分です。
ではどうぞ。
【9月某日①】
困った。
今日も今日とてボックス周回を繰り返している。
今年のギル祭もがんばらなくてはいけない。術の秘石が20個しかなく、種火もスッカラカンだ。
限りある余暇でひたすらFGOを遊んでいると、どうしてもおろそかになってしまうものがある。
メシ。特に夕飯である。
周回にはげんでいる時。超高難易度に熱中している時。あるいは、気分転換にドゥムジをつついている時。
ギル祭とはそんな時ばかりなので、とてもじゃないが夕飯の支度をする暇はない。スマホから1秒も手を離したくない。
この時期はそうなるとわかっている。
なので、ギル祭が始まる前日にはレンジやグリルで温めるだけの総菜を大量に仕込んでおくのが基本中の基本だ。
今日の夕飯も、9月17日の夜に仕込んで冷凍しておいた最後の焼き魚だった。
そう、最後の、だった。
配分をミスった。まだまだギル祭は続くというのに、夕飯の作り置きがもうない。
冷蔵庫には食材しかない。もちろん冷凍庫にも。
困った。
それでもフレスカディを選択する指が止まらない。
・明日から真面目に夕飯を作る→そんな暇はない。
・コンビニやファストフード店を頼る→ジャンクフードにはなるべく頼りたくない。健全な周回は健全な肉体に宿る。
・外食→その金で正月のジュナオ復刻に備える。
食材はそれなりに残っている。やはり自炊だ。
できるだけ作業が少なく、日持ちする料理がいい。今日のごはんは終わっているので、明日以降に食べられるもの。
その時、具体的には左手で冷凍庫を物色しつつ右手からスカディの「どーれーにーしーよーうーかーな♪」を聴いた、その時。
冷凍庫からカチコチに凍った豚バラブロックがあらわれた。
よし。豚の角煮だ。
豚の角煮は手間がかかる料理と思われがちだが、実際はそうでもない。
調理の大半は煮込んで放置するだけだし、特別な技術も不要。今の私にはピッタリな料理だ。
冷蔵庫には長ネギ、しょうが、調味料もある。これでいこう。
豚肉を水にさらしてさっさと解凍してしまう。
私のレシピだと豚の角煮は2日がかりの料理。今日は豚の下茹でをしていく。
3waveでアタランテの宝具カードを選択した直後にスマホをしまう。
宝具演出が展開しているうちに長ネギを青いところと白いところに分け、白いところは適当にぶつ切り。しょうがをスライス、豚ブロックはまっぷたつにする。
食材を切ったそばから次々と鍋へ放りこんで、ひたひたになるまで水を入れる。コンロに置いたら強火。
以上。
ここまでわずか2分弱。あとは沸騰したら弱火に落として1時間放置すればOKだ。
しまっていたスマホを取り出すと、もちろん戦闘は終わっていた。1分ぐらいのロスといったところである。
さて、この待ち時間のうちに私が豚の角煮を選んだ理由を確認しておこう。
①栄養豊富で周回に活力をあたえてくれる
・豚肉のビタミンB1が疲労回復に効果的というのはあまりにも有名
②作業が少ないため、スマホから手を離す時間がほとんどない
・ながら周回も可能。炒め物や揚げ物は手が離せないので、それだけ周回が減る
③時間どおりに放置すればいいので、チラチラ様子を見なくていい=周回に集中できる
・3T周回ミスって4Tになった時の憎悪で人理を燃やせると思う
④「1時間後に角煮を見る」と明確な区切りを作ることで、先の見えない周回から脱出できる
・精神的にすごく楽。ガチャも「あと何回だけ回す」と決めておくといいよね! できるならね!
あえて言おう。
豚の角煮とはFGOのために生まれてきた料理である。
私の周回ペースだと金林檎を8個も食べれば1時間だ。
火を止めたら鍋が冷めるまでまた待つ。豚の角煮とは待つことと見つけたり。推しサーヴァントPUガチャ開催日18時も待つことと見つけたり。
冷めたらフタをして冷蔵庫に入れておく。これで今日の作業はすべて終了。
気づけば日付も変わっている。よし。林檎をかじろう。
【9月某日②】
早朝。寝起き三顧の周回をすませてから昨日の豚に味付けして煮込んでおく。
※見た目があまりよろしくないので画像を小さくしています
ゆでた豚肉を冷蔵庫で一晩寝かせると、余分な脂が白く固まってびっしりと浮かび上がってくる。
この白いブツが豚肉のアクやら汚れやらもからめとっているため、コイツを取り除けばアッサリとおいしい角煮になるのだ。
処理がすんだら別の鍋にゆで汁を移し、しょうゆ・酒・みりんを各50ccずつ。
豚ブロックを食べやすい大きさにスライスして新しい鍋に投げる。一緒に煮込んだネギ(白)としょうがも入れておく。
そして肉をやわらかくするはちみつを少々。味見。少し薄い。煮込むのでこれでちょうど良い。
また沸騰するまでは強火で、あとは弱火。今度は30分ぐらい。
周回! じゃなかった朝の支度。
30分経ったら火を止めてまたまた放置。冷める過程で味をしみこませるためだ。
すなわち今夜。周回欲と空腹がピークに達した頃がまさに食べ頃。
完成。これが私の周回メシ。
作業時間は2日間の合計で10分足らず。肉は600g以上使ったので3日分は確保できているだろう。あと2日の作業時間は0分だ! すばらしい!
つゆにかたくり粉でとろみをつけたりするともっとおいしいのだけど、残念ながらそんな猶予はない。
ホロホロにやわらかく煮えた豚肉と適度に残った脂の甘味・・・・・・煮汁をたっぷり吸ったネギもばつぐんだ。
豚のビタミンB1が体中に伝達されていくのを感じる。もちろんこの栄養はギル祭で使わせてもらう。
食事中にスマホはいじれない。1日のなかで数少ない、周回から完全に解き放たれた時間である。
豚の角煮を貪りつつ、FGOから解放された私はふと、こんなことを考えた。
困った。
私は去年、えっちゃんをどう倒したんだっけ?
以上、ギル祭におけるとある2日間の記録でした。
FGOはプレイ時間の大部分を周回が占めるゲームです。それは否定できません。
特にボックスガチャイベントともなれば、寝食を惜しんで周回するマスターもいらっしゃいます。
人間はごはんを食べないと生きていけません。それでも術の秘石のために周回したい・・・・気持ちはわかります。
わかるからこそ。両方のバランスをとりたいからこそ、私は周回メシを作ったのです。
FGOのために豚の角煮を作ったのです。
塩川洋介氏はかつて「FGOのある生活をデザインする」と言いました(2018年5月15日「FGO PROJECTクリエイティブプロデューサー就任説明会」にて)。
そんなゲームだからこそ、生活とのバランスをしっかりとって遊びたいものですね。
ではまた。
ところで、お腹すきません?
Writer:ハチミツ
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