技術の次は、知識。
こんにちは、ハチミツです。
影の国の舞踏会イベント新システム聖杯戦線、お疲れ様でした。BOX周回はまだまだ終わりませんが、ひとまずの区切りですね。
スカサハ先生いわく「対マスターの経験」「最終的に帳尻を合わせるための戦い」など、聖杯戦線は聖杯戦争における技術面を教えるためのメソッドでした。
ですが、聖杯戦争は技術だけでは足りません。目に見えるものだけで勝てるならアインツベルンは連戦連勝だし時臣氏はアゾられたりしないのです
知識。
聖杯戦争とはなんなのか。どう立ち向かうべきなのか。カルデアのマスターたる者、聖杯戦線でミスター反復横跳びをのしたぐらいで満足せず、聖杯戦争に挑む心構えを学んでほしいものです。
幸いにも過去の記録はいくらでもあります。stay nightでの第五次聖杯戦争、zeroにおける第四次聖杯戦争、EXTRAでは月の聖杯戦争、Apocryphaの聖杯大戦、蒼銀のフラグメンツ、strange Fake・・・・
挙げればキリがありません。ですが、あえて紹介するならひとつだけ。
「願望器をめぐる殺し合い、聖杯戦争を深く知るにはなにを学べばいいのか?」
スカサハ先生、答えをどうぞ。
正解。仮面ライダーです。
というわけでFGOで仮面ライダーの話をします。このシリーズも4回目となるとこじつけが苦しくなってきましたが、今回は幸いにも聖杯戦争を想定した疑似訓練をおこないました。なのでふんわり聖杯戦争っぽい平成ライダーをご紹介しましょう。
Fateにおける始まりの聖杯戦争はいうまでもなくFate/stay night。あのころの聖杯戦争といえば「自らの願いを叶えるために他人を排除するバトルロイヤル」が本質でした。
仮面ライダーにくわしくない読者は意外と思うでしょうが、そんな血みどろの舞台で戦う仮面ライダーもいるのです。
聖杯戦争っぽい聖杯戦線の後は、聖杯戦争っぽい戦いに身を投じた仮面ライダーを。周回のお供にもピッタリですよ!
AD.2002 鏡面固有結界
「祭りの取材に行ったらいつの間にか神輿を担いじゃってるタイプ」
ネットニュースOREジャーナルの見習い記者・城戸真司。不可解な連続失踪事件を取材していた彼は、失踪者の部屋で奇怪なカードデッキを発見する。
直後、高層ビルの窓から出現する正体不明の赤い龍。この時、真司はまだ知る由もなかった。
彼が手にとったカードデッキこそ鏡の世界”ミラーワールド”へ入るためのカギであり、仮面ライダーの資格に他ならないのだと。
そして鏡から現れる怪物”ミラーモンスター”。失踪事件の真犯人から他人を守ろうとした真司は、そのままミラーワールドに取りこまれてしまう。
生き残るため、そして誰かを守るため。訳もわからぬまま仮面ライダー龍騎に変身する真司。それは「生き残ったひとりが願いを叶える戦い」ライダーバトルへの参戦を意味していた・・・・。
「戦わなければ生き残れない!」
仮面ライダーは知らなくてもこのフレーズは聞いたことがある、という人もいるでしょう。
このキャッチフレーズのとおり、13人の仮面ライダーが最後の1人になるまで戦いつづけるバトルロイヤルを描いた作品が平成ライダー3作目『仮面ライダー龍騎』です。
カードデッキを通してミラーモンスターと契約した者、その名を仮面ライダー。
彼らは鏡の中の世界・ミラーワールドで人知れず最後のひとりになるまで殺しあわなければならない。そして、生き残ったひとりはあらゆる願いを叶えられるという。
あまりにも理不尽で残酷な戦い。
願いを持たぬまま巻きこまれた真司の運命やいかに!?
簡単に紹介しましたがstay nightでもzeroでもEXTRAでもApocryphaでも蒼銀でもFakeでもなんでもいいから知ってる人ならお判りでしょう。
聖杯戦争です。むしろ聖杯戦争こそ仮面ライダー龍騎といっても差し支えありません。
どういうわけか世に出たタイミングもほぼ同じな龍騎と聖杯戦争(龍騎は2002年、Fate/stay nightは2004年)。一流の創作とはお互いに相通ずるなにかがあるのでしょか。
ともあれ、聖杯戦争と同じノリで楽しむならこれ以上なくふさわしい作品。それが仮面ライダー龍騎です。あえて分類するならzeroに近いかもしれません。
もちろんFateシリーズとは異なる点もたくさんあります。たとえば聖杯戦争の参加者といえば、大した願いを持たない場合がよくありますよね。
単なる腕試し、はぐれサーヴァントに頼られた、芸術活動中にめちゃくちゃ気が合うサーヴァントを召喚しただけ、など聖杯は眼中にないマスターもちらほら。
一方、仮面ライダー龍騎では参加者のほぼ全員が明確な願いを持っており、それを叶えるべく血みどろのバトルロイヤルに身を投じます。
ある者は恋人の命を救うために。
ある者は不治の病を癒すために。
ある者はいつまでも愉しむために。
友の死を無駄にしないため。死んだ姉と再会するため。英雄になるため。
自分勝手な願いを抱くライダーもいれば、ライダーバトルの奇跡に縋らなければもうどうしようもないほど追いつめられたライダーもいる。
そして誰もがゆるぎない自分だけの「正義」を掲げている。それが本作の仮面ライダー像です。
そんな仮面ライダーたちの中で、願いを持たないままライダーバトルに飛びこんでしまったのが主人公・城戸真司です。
最初はただガムシャラに人を助けようと奮闘する真司は、やがて「ライダーバトルそのものがおかしい」と殺し合いそのものを否定するようになります。
ただ巻きこまれただけの一般人が確たる願いを持つライダーたちに気圧されながら、それでも「こんな戦いは間違っている」と戦いつづけるのです。戦わなければ生き残れないライダーバトルを止めるために。
願いを叶える殺し合いに飛びこんでしまった城戸真司はどこへ行き着くのか? そしてライダーバトルの勝者とは?
それまでの仮面ライダー像を徹底的に破壊し尽くし、バトルロイヤルの金字塔と讃えられることも多い不朽の名作。その結末をどうか見届けてください。
※注意点
本編のほかに劇場版とTVスペシャル版があります。可能なら本編視聴中に適当なタイミングで見てほしいところ。面白さはもちろん、本編のストーリー解釈の手助けにもなるでしょう。
劇場版は28話、TVスペシャルは33話のあとにそれぞれ公開したので、その前後に見るのがおすすめ。
今回のFGOで仮面ライダー紹介は以上となります。
聖杯戦争がどうとか御託はいいからとにかく龍騎の話がしたかった。この一心です。
ちなみに龍騎は全50話と平成ライダーでもボリュームがある作品なのでこちらにもご注意を。1話あたりだいたい23分ですので、完走まで1150分かかる計算ですね。
ちなみにBOXガチャでは1150分あれば100箱は開けられるようです(1周2.5分、ドロップ平均140個で試算)。
つまり仮面ライダー龍騎を見ながら周回すればアラ不思議! BOX100箱も苦ではありません!
とはいえ残り1週間で100箱分の周回をこなすのはきびしいので各自でほどほどに・・・・1150分で100箱?
1150分って何時間ですか? 19時間弱? 19時間弱!?
開催期間14日のうち丸1日近くFGOをプレイしつづけて、それで100箱しかないの? 体感1000000箱くらいないですか? え? あの願いと正義と地獄とこんなに苦しいならなんで仮面ライダー龍騎なんて見てしまったんだの苦悩を背負わせる仮面ライダー龍騎を完走して、まだ100箱!?
じゃあインターネットに存在する200箱300箱、そして4ケタ超えのマスターは・・・・いったい何回分の仮面ライダー龍騎を・・・・・
BOXガチャは報酬と現実のバランスを守って正しく回しましょう。
今回はこのへんで。ではまた。
Writer:ハチミツ
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