よく続けたなこのゲーム。
こんにちは、ハチミツです。
今回はお勉強です。以前に2015年のFGOメンテ祭りについてまとめた記事をみなさんは覚えていますでしょうか。
あの記事はたくさんの反響をいただいたのですが、中には「ぬるい。」の言葉と共に2015年FGOの体験談も多くありました。
曰く「初の配布イベはハロウィンではなく☆1を配布した」だの。
曰く「最終再臨したらまとめサイトで讃えられた」だの。
曰く「加熱したスマホでホッカイロいらずだった」だの。
そんな正気を疑う貴重な体験談があまりにも多く舞いこんできました。
「これは戦争体験として記録に残すしかない・・・・!」そう判断し、2015年を乗り越えたマスターを集めた事情聴取大会を開く運びとなりました。
今回ご協力いただけたマスターは合計で30人以上。噴出した闇は測り知れず。
はたして2016年の空の境界イベントから始めた筆者をビックリさせるエピソードはあるのでしょうか?
あらためてFGOを支えてくださった先輩たちへの敬礼をすませたならば、どうぞかつての地獄へ。その残響を聞いてくださればと思います。
1/12 20時頃。ディスコードのとある部屋にて。
「20時になりました!参加者の方は挙手お願いします!」
「よろしくお願いします」
「ノ」
「わくわく」
この日参加した初期勢マスターは20人弱。キャットのために課金の酒池肉林に落ちた先輩から緑衣のアーチャーをひたすら極めた先輩まで「2015年を体験したマスターたちだ。面構えが違う」といわんばかりの方々が集まってくれました。
それでも参加者の先輩方はとてもいい人ばかり。事情聴取大会はとても和やかなムードでその幕を開きました。
事前に用意しておいたお題ガチャで選ばれた最初のトークテーマは「激闘!クラス別サーヴァント戦」。
バナーからすでに虚無の香りが漂ってくるこのイベントこそが、冒頭の「☆1サーヴァントを配布した」FGO初のイベントです(正確には小次郎、アーラシュ、レオニダス、シェイクスピアの4騎)。
シナリオなし、ボスのアーラシュがステラで勝手に死ぬ、最上級クエストの報酬が金素材1個などなど、ツッコミどころ満載のイベントだったようですが、☆1サーヴァント配布については
「さすがにいらなかった」
「ガチャ爆死の産物で戦力潤沢だったので別に・・・」
「嬉しかった部分はあります。当時はガチャにサーヴァント確定枠がなかったので」
「フレポガチャすらまともに回せず、☆1すら入手が難しかった」
☆1配布ですら「嬉しい」という意見が存在する時点でパラレルワールドを疑いたくなりますね。
そのまま☆1サーヴァントの話を聞こうと思っていた矢先、こんな発言が飛び出しました。
「素材がありがたかったですね」
素材? 金素材1個ですよ? 歯車とか頁ですよ?
そう考えた筆者を尻目に、この発言で先輩たちが抱える地獄の釜に火がついたようで。
話題は2015年のサーヴァント育成事情へと移っていきます。
「このとき歯車実装されてませんでしたよね」
は?
「歯車と頁とホムベビは4章でやっとフリクエ入手でしたね」
「最終再臨できないエミヤ」
「☆4以上を最終再臨できてた人は廃人みたいな空気」
どうやら本気で言っているらしい。
当時は再臨に必要な素材をなかなか入手できず、育成が難しい以前に不可能な状態だったとのこと。
とくに「無間の歯車」「禁断の頁」「ホムンクルスベビー」はまず恒常に存在していなかった始末。たとえ1個ぽっちのイベント報酬ですら砂漠に降る恵みの雨だったと語ります。
ならばそのほかの素材回収は優しかったといえば、そうではなく。
いまでは余り気味なマスターもいるであろう「混沌の爪」と「蛮神の心臓」は1つ手に入れるだけでも大仕事だったのです。
「攻略サイトに『クーフーリンは強いが混沌の爪を食うから最終再臨には愛が必要』と書かれていた」
「当時の修練場は三騎士と四騎士で別れていたので、心臓を獲るにはまず金曜日のモンスター狩り(四騎士)の日を待ってクエストに術デーモンが登場するのをお祈りしてそこからさらにドロップもお祈りして・・・・・」
「爪を落とすキメラが普通に強いので下手したら死ぬしドロ率めっちゃ低いので地獄」
「幸運ステの数値でドロップ率が上がる『幸運EX教』が存在した」
▲当時の曜日クエスト予定表。周回する気がまったく起きない.
辛かったのは素材だけでなく、種火は「当時は☆4種火がなかったうえにログボでイクラ(☆1種火)を叩きつけられる始末」
ピースやモニュメント集めも「マリーが出たら無敵3回でキラキラ輝かれて詰む」など悲喜交々。
再臨でこの有様なのですから、スキル育成なんて夢のまた夢の話でした。
「スキレベ5以上は勇者」
「(スキレベ6にできないので)4章くらいまでスキルのCTが縮まるのを知らなかった」
「伝承結晶の使い道が不明」
「こんな大仰な説明してるアイテムを本当に再臨で使うのか謎だった」
そんな極限状態のなか、それでもマスターたちは推しサーヴァントを育てるために勝算のない周回に挑みました。
ぐだぐだ本能寺イベントでは手駒不足からLv60のハロエリとLv40のクー・フーリン(術)を駆使して周回する先輩マスターも。
↑本人曰く「めちゃくちゃ血反吐を吐きながら周回してた記憶ある」
西を行けばホムンクルスベビーをドロップするクーフーリンの幕間をリタマラ(※)する者があり、東へ走れば頁7枚確定ドロップの黒髭幕間を唯一神として未来永劫崇める者がいた。
2015年。ゲーティアが人理をボーボー燃やしたばかりのカルデアは内情も火の車だったのですね。
※ここではホムンクルスベビーが一定数ドロップするまで挑戦→撤退→挑戦をくり返すこと。賽の河原かな?
ともすれば、そんな苦労もなんやかんや今ではいい思い出になっているのではないでしょうか?
そう考えた筆者は、こう先輩たちに聞きました。
「(そんな素材事情では)もはやトラウマでは?」
当然、否定してほしい問いです。「もうすっかり忘れましたよ~」「そんなこともありましたね~」とほがらかな返答がやってくると、期待しました。
「今でも頁だけは300無いと動悸息切れする」
期待したんですよ。
「いまだに歯車だけは必ず回収している」
「混沌の爪は全回収している。もう余らせてるのに」
「混沌の爪 今そんなにバカ食いする鯖頻出しないのに150あっても不安」
や、やめてくれ・・・・・
「頁と歯車と混沌の爪はトラウマ」
「素材、銅230↑、銀100↑、金50↑くらいはストックするようにしてるけどここ切ると動悸がしてくる」「素材不足PTSD」
私はただ思い出話を聞きたかっただけなんだ!初期のFGOを支えたマスターの健闘を記録したかっただけなんだ!
こんな悲惨な戦争体験のトラウマをほじくり返したくてインタビューしているわけじゃない!
頁と心臓と歯車を落とすバルバトス(※)を前にしたマスターが人類悪になった理由を暴きたかったんじゃないんだよ!
そんな筆者の心の叫びも虚しく、PTSD患者もとい2015年を生きたマスターたちの宴はまだまだ続くのでした。
だれだよこんな闇のサバト開こうって言いだしたの。
※2016年末の魔神柱レイドでバルバトスが伝説になった理由には「同時実装のマーリンの育成素材とドロップが丸かぶりだった」という説があり、一概にPTSDのせいとはいえない。多分。
みなさんにお知らせがあります。ここまででだいたい1時間分の会話をまとめました。
そうです。ここまではほんの入り口。次回お贈りする後半に続きます。もういいだろう!!!!
それでは2015年を生きたマスター事情聴取大会・後半「3T周回より6T周回のが早い」をお楽しみに。ではまた。
※参加者一覧(敬称略・順不同)
瑞光
発光体
三原クロウ
ブルータス
レイ10
トリニティ
エルシエル
ささき
リエンド
あか(はいぶゅうぶ)
senaaaaaan
nm43291
levelup02
ASBEL
ロイスト
subaru
他、匿名希望1名
Writer:ハチミツ
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