筑波の国土地理院に併設されている『地図と測量の科学館』に行ってきました。地図好きの聖地です。
いつもお世話になっております。
つくばエクスプレスつくば駅からバスで10分ほどですが、時間帯によってはバスが2〜3時間ほど来なかったりするので注意です。歩いても30分くらいで着くので頑張って歩きましょう。入場は無料ですが受付で人数と茨城県民かどうかくらいのチェックがあります。茨城県民だとなんかあるんでしょうか。16:30くらいに閉館だったので16:00最終入館くらいと思われる。公式サイトを見よう! (https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/)
入るとまず床にでっかい日本地図が描かれています。そして係の人に3Dメガネを渡されます。右が赤、左が青の、子供向け雑誌の付録とかのあのやつです。それでこの床を見ると凹凸が出現します。太平洋側から見た時と日本海側から見た時では凹凸が逆になるのでメガネを逆にして見てください、と係の人が教えてくれました。親切です。
凹凸はかなり誇張されていて、大陸棚や日本アルプスをまたぐ時に思わず足を大きく上げてしまいます。これを見ながら河川をたどったり、街道をたどったりするのが楽しい。楽しすぎて床を見てるだけで30分くらい経ってしまった。ほんと楽しい。ここに住みたい。
床だけでだいぶ盛り上がってしまったんですが、展示も力強いです。1階はこの地図の他に、地図記号クイズや触れる地図、東日本大震災の津波に襲われた土地がどれくらいの高さかのスケールなどがあり、国土地理院に向かう渡り廊下(?)には地形の成り立ちと川の関係が説明されたパネルがズラッと並んでいます。ここだけでもかなりのボリュームです。ほとんどのパネルに「こういう地形にはこのような地名がついていることが多いです」「このような場所には住まないほうがいい」というようなことが書かれていて、とても緊張感があります。最近洪水多いですし。
2階は、伊能忠敬から現代までの測量のやり方や道具、測量の役割、古代からの測量に関わる技術(道具・思想・数学など)の年表などが展示されています。六分儀で緯度を計算する仕組みを体験するコーナーが、理屈ではわかっていたけどやってみると地球の丸さを感じられて良かったです。ビデオなんかもあって、継続的な測量により地震の時にどこが何センチ動いたとかがわかって災害予測に役立てている様子なども教えてくれます。ありがとう国土地理院。伊能忠敬もありがとう。
外には直径11mの地球儀の日本部分だけが埋まってたり、距離とスケールを合わせた地球儀(写真1枚目奥に見えるやつ)と月球儀(写ってない)があったり(このスケールで太陽は筑波山あたりに直径110mくらいらしい)、測量用航空機(2枚目)があったり、測地用VLBIアンテナの部品や古い三角点・水準点などが展示されていました。あと説明は無いけどちょいちょい観測用施設っぽいものが見えたり、スズメバチ注意の看板があったり(こわい)。
そしてさすがこの規模の博物館だけあってミュージアムショップは充実していました。地図を使った地図扇子があったので思わず5本くらい買ってしまった。紙は地図用でしっかりしてるし要も金属なので結構おすすめです。地図記号のてぬぐいや湯呑など、だいたいミュージアムショップにありそうなものはありますが、さすがに地図や書籍が多いです。これだけでもいいからまたきたい。
4時間ほど居座ったところで閉館時間になってしまいました。楽しかった! 企画展やってる時にまた来ます!
Writer:わさび