静岡県静岡市というには中心部から離れすぎている清水区の、三保の松原で有名な三保半島の先端あたりに『海洋科学博物館」と『自然史博物館』が並んでいます。なかなか行くのが大変で、清水駅からバスで行くか、清水港から水上バスで行くか。私は水上バスで行ったんですが海が荒れて帰りが欠航してしまいました。往復チケット買ったのに!
というわけで海洋科学博物館です。海洋で科学で博物館なので、海と科学と博物館が好きな私にはもう楽しくないはずがないのです。隣の自然史博物館も目の前に大きな恐竜のオブジェがあってすごく惹かれるところではありますが、例によって海洋科学博物館で何時間も過ごしてしまって時間がなくなってしまったし写真も撮り忘れました。どちらも東海大学の施設みたいです。ありがとう東海大学。
海洋科学博物館のスクリューの写真ならある。
サイト http://www.umi.muse-tokai.jp/
入り口でチケットを買う時に受付の人に「はい水族館ね」と言われて「水族館なの?」と思いましたが、確かに科学博物館と言っているものの水族館部分のボリュームも結構すごい。水族館として見てもそこそこの規模がある気がします。1階が水族館で2階が科学館といった雰囲気でした。
大水槽も充実しています。
外にはでっかい津波のシミュレーターがあって、沖の地形がどのように変動するとどのような津波が起きるかという実験をやっていました。でもこの日は土砂降りだったので見てる方もびしょ濡れだし模型は水没しかけてるしもうなんだかわからない。川沿いが大変だとか防潮堤の効果はわかるけど、山の上まで水没してるし…
正直どの波も大きすぎてよくわからない。
2階にはメクアリウムという機械の水族館があって、海の生き物っぽい動きをするロボがたくさんウゴウゴしていて愉快なスペースがあるんですが写真を撮り忘れました。エビっぽいのとか三葉虫っぽいのとかタカアシガニやアメンボっぽいのとかいろいろ。自分で操作して遊べるやつもあります。ここに住みたい。
入り口のシオマネキロボしか撮ってない。
2階の奥は海岸地形や、海洋探査関連の展示、世界の航海の歴史などの展示があります。
海洋探査は、機械の展示や方法の説明から最新の研究成果までいろいろと解説されています。表層と海底の調査は徐々に進んでいるけど中層の調査が難しくてなかなか進んでいないらしい。栄養を深海に運ぶパイプラインの概念とか、知らないことだらけで面白かった。係の人がいる時は質問コーナーでいろいろ話も聞けるみたいです。
中層の王者クジラの骨(本物)
航海のコーナーでは、波力で進む新しい船や、帆船がどんな風向きでも思った方向に進むメカニズムを模型で実験する設備がたくさんあって、ここで遊んでいるだけでも時間が無限に過ぎていきます。
ヨーロッパ人が大航海の末にたどり着いた国ヤーポン。昔の世界地図もたくさんある。世界は海でつながっていたのだ。
ちょっと行くのが大変な場所にありますが、水族館好きにはもちろん、船が好きな人、海そのものが好きな人、謎のメカが好きな人にもおすすめです。
Writer:わさび