雑に攻略していたら大変なことになりました。
公式サイト: https://www.gamecity.ne.jp/atelier/ryza/
アトリエシリーズは結構好きなんですが、グラムナートシリーズというかユーディーまでしかやってないので、16年ぶりか…マジか……。久しぶりにやってみようと思ったら新作が発表されて、すごく話題になりましたね、ふとももが。
ザールブルグシリーズではひたすら勉強と調合と採取を繰り返して期間内に目標を達成するという時間管理が重要なゲームでしたが、グラムナート以降は徐々に冒険の方が充実していって、その延長線上なので今作も割と冒険を楽しむ感じなんだろうなという印象でした。調合も楽しいけど、景色のいいところを歩き回って冒険できるのもうれしい。景色のいいゲームは基本的にいいゲームです。
ストーリーは離島の町で生まれ育った少年少女たちが閉塞感を打破しようとして、錬金術を覚えてみたり、学問に没頭したり、剣の腕を鍛えたり、いろいろがんばるお話です。行商人の娘とか有力者の息子とかも出てきますが、やっぱりみんな閉塞感を感じています。この閉塞具合ときたらもう本当に閉塞的で、リアルさもある。なかなかつらい世界です。がんばっていきましょう。
景色は本当に良くて、街も走り回るにはちょっと面倒なくらい広くて良いです。ショートカットできるし面倒はあまり気にならないでしょう。ゲームらしくファンタジーな地形をしていますが、街の人たちや仲間たちがちょいちょいファンタジーな部分にツッコミを入れていて変なリアリティがあります。地理オタクとしては色々気になるところがありました。「旧市街地は水没したのでみんな移住した」とか「なんで高台に水源が?」とか「地盤が固すぎて」とか「もうすぐ乾季で雨が全く降らなくなる」とか、そうそうそういうの聞きたいんだよ! なんか枯れた水源っぽいものがいくつかあるし、水の確保が大変という話とか、水源持ってる人が偉そうにしてるとか、それなのに麦畑とか! こういうのをファンタジーの一言で済ませてくれないのでもう大喜びですよ!
ちょっと地形の話でテンション上がりすぎました。でもさすがにこういうところに言及しているだけあって、この辺と先の閉塞感のあたりが結構重要なキーになっていて面白かったです。
ゲームの進み方は、私がやってたユーディーまでのシリーズみたいなぼんやりとした目標に向かってぼんやりと自由に進んでいくという感じではなく、しっかりしたストーリーに沿ってきっちり進んでいきます。何をしたらいいかわからなくなっても「あらすじ」に「○○へ行って△△さんと話そう」みたいに誘導してくれるので、ストーリーで詰まるということはありません。ボスが倒せなくて立ち往生とかはありますけど。合間合間に手に入れた素材やレシピで細かい依頼をこなしたりしながら進むというのが基本になります。チュートリアルも充実してるし、最近のゲームは親切ですね。
ただここに罠があって。勝手に私がハマっただけかもしれませんが。
基本的に錬金術のレシピは参考書とかではなく既存のレシピをアレンジして自分で編み出していかないといけません。採集道具のハンマーとか鎌とか岩を爆破するやつとか遠くまでジャンプするやつとか、あと武器防具とか、戦闘中に使う爆弾とか回復アイテムとか、そういう道具も自分で作らないといけないし、それらの素材のレシピも自分で編み出さなくてはいけなくて、これが結構気づきにくい。採取できるものなのか、編み出さないといけないのか、素材が足りているのか、よく調べるとちゃんと書いてあるけど結構複雑なので気付かないことが結構あって。
つまり、重要なアイテムの入手も装備の強化もしないまま、ほぼ初期装備のままでラスボスっぽいものの前まで来て最初の一撃で全滅しました。「え?!」ってなった。ストーリーは佳境なのにマップ半分くらいしか踏破できてないし設備何も無いしおかしいと思ったけど、やっぱこいつラスボスか。強力な爆弾だけは作っていたので直前のボスまでは爆弾でなんとかしていました。なんとかなるもんだなぁ。
そして引き返して、丁寧にレシピを洗って作れそうなものを作り続けること2日(現実時間)、これまで行けなかったところもすべて行けるようになり、おおむね素材も見たことある名前のものばかりになり、設備も武器も大幅に強化されて、ようやく終盤らしさが出てきました。もっとちゃんと丁寧に研究しないといけなかったんだ。もっと前にアレが手に入っていればもっと楽に……、と何度も思った。
そんな、研究がとても大事なゲームでした。ラスボスはまだ倒していない。いやしかしそれにしてもなんかこいつだけ桁違いに強くない?