「文章とは天性のものです」
と、かの村上春樹先生はいっていますが、そこにはハルキ先生の自意識が見え隠れします。それは文字通り文章界隈のカースト制度、知的な動脈硬化。政治的にはリベラルであっても、ご自身の専門分野に関しては、往々にして保守になってしまうことがあります。
さて、私は文章のコツはよくわからない三文文士ではありますが、書くことについての本はちらほらと読んでいます。村上春樹、スティーブン・キング、N・ゴールドバーグを始めとした偉大な作家が残した書くことについてのテーマから、一流の書き手になるためのエッセンスをご紹介していきます。
実際には二流は一流になれます。なれると思います。そのためのメソッドは準備されているから。今日のNagare記事は、一流の書き手だと自負する方には読んでも意味がありませんが、(私同様)二流以下の書き手だと自分で考えてるにはおすすめです。
一流の書き手になるには、本をたくさん読むしかありません。実際、私は2年前までまったく本を読まないまま、感性だけで記事を書き続けていました。しかし読書をするようになってから、圧倒的にクオリティが上がった気がします。実際、単価もバンバンあがってますし、収入も安定し、お客様に喜ばれることも増えてきました。
「読書が好き」という方は多いですが、どのぐらい好きでしょうか?生活の中心に読書がありますか。私は家の中で常に5冊程度の本をあちこちに持ち歩いています。仕事をする際はデスクに、お昼寝の際にベッドへ移動する際はベッドサイドに5冊を持ち運び、お風呂に入る際はそのうちの1冊のカバーをはずして浴室に運びます。とにかく生活の中心が読むことになっており、それが書くことのクオリティを大きく引き上げてくれます。
たとえば、「実体験でもないのにこたつ記事を書いちゃって」というWebライターへの激しい批判があります。でも、本当にすごい書き手とは、経験したことなくとも、昨日知ったばかりのことでも、10年前から知っていたかのように書けるものです。
それをいったら、小説家などはどうなるのですか。私は親友の女性と一緒に暴力的な夫を殺害し、義妹の追求を逃れて海外逃亡を企むデパート店員ではありません。でも、『ナオミとカナコ』を書いた小説家の奥田英朗先生にはそれが書けるわけじゃないですか。1批判されたら120で返すぐらい、表現力と自己肯定力に長けてないといけないのですね。
では、一流の書き手とはなんでしょうか?それはずばり、読みだしたら止まらないことです。読者が興奮し、ページをめくる手が、過去記事をさぐるマウスが止まらなくなるということです。
そのためには、日頃から洞察力も鍛えないといけません。これは別に年齢は関係ないのです。世界への驚きと好奇心をどれだけ持てるか。観察力を鍛えるには、実は日常が平穏でないといけないのですね!
実際、私と社長は出会った頃、価値観がすれ違って大きな喧嘩ばかりしていましたが、最近はふたりで話し合うことが非常に増え、その分だけ発見に満ちています。かのスティーブン・キング先生も、「日常は平穏であるべき」と書き残しています。
~ポエム~
うちの社長が最近みつけたのが、ヤフオクで8億円のダイヤモンドが売られており、それがゆうぱっくで発送になっていたことです。「8億円のダイヤをゆうぱっくで。。。」とパソコンに向かってつぶやき、私はあまりの面白さに悔しくなりました。
そう、面白い表現や、読む手が止まらない小説にであったりすると、書き手としては悔しくなるものであり、悔しくなって当たり前なのです。その向上心こそが文字をひとつ打ち進めてくれます。
Writer:namonakiwriter
HomePagehome Twitter