人気お笑い芸人のチュートリアル徳井さんが法人税や所得税の申告漏れが発覚して、活動自粛をしています。
ただ、活動自粛したことによって全部が解決した雰囲気が流れていますので、どれだけ悪質だったのかを解説します。
ちなみに私は、芸人としての徳井さんは好きです。ただ、脱税行為が許せるほどではありませんが…
つまり、税務調査による指導を受ける場合、3種類の加算税(ペナルティ)が賦課される可能性があります。
・過少申告加算税
・無申告加算税
・重加算税
過少申告加算税とは、当初に納税した金額が少なかった場合に支払う罰金。
税率は10%又は15%なので、加算税の中では一番低い税率です。
一方無申告加算税とは、期限内に申告しなかった人が指摘されたことで、申告・納税をした場合に支払う罰金。
税率は15%又は20%と、過少申告加算税よりも重いです。
最後に、重加算税ですが、こちらは仮装隠ぺい行為をして意図的に税金逃れをした人が支払う罰金です。
当初申告している人は税率35%、無申告の場合には40%とダントツで重い税金が賦課されます。
国にとって、意図的な脱税は国の存続を脅かすレベルの悪質性があります。
なので、抑止力と懲罰的な意味合いも込めて、重加算税には高額な税率が設定されています。
正直、誰だって計算ミスや申告漏れをする可能性はあるので、過少申告加算税が賦課される人を一色単に非難することはできません。
ただ、重加算税が賦課されるのは、税金を意図的に逃れようとした人だけですので、言い訳できないレベルの話。
今回の徳井さんのケースは、一部重加算税も賦課されているので、調査職員に対しての虚偽答弁など税金を逃れようとした行動があったと推測されます。
そのため、残念ながらその部分を擁護することは私にはできません。
最初から脱税目的で法人税を申告しない人はいますが、芸能人の場合には無申告の時点で税務署に標的にされますので、無申告での税金逃れは非常にリスクがある行動です。
そんな中、報道によると徳井さんは数年間法人税の申告をしてい状態でしたので、脱税行為にしたら間抜けすぎますし、うっかりにしてはズボラすぎる対応でした。
なので、本当に納税する意識がゼロに近いほど薄かったのかと思っています。
(もちろんそれを擁護することはできません)
ちょっと疑問になっていた点としてあったのが、徳井さんの申告漏れの金額は数千万円と高額でしたが、逮捕には至っていません。
それについてあれやこれやとSNSでの話題になっていましたが、個人的にはマルサは動いていなかったので、逮捕されなかったのかな?と思います。
脱税で逮捕するケースはマルサが動きます。逆に他の部署の税務調査で脱税の指摘をしても逮捕に至るケースは殆どありません。
また、今回のケースは意図的な税金逃れにしてはあまりに杜撰(ずさん)すぎましたので、普通に税務調査をする中で無申告加算税と重加算税などが賦課されたのかと推測されます。
いずれにしても、脱税はやってはいけない行為です。
私も税務署を退職して個人事業主になりましたので、一生懸命に節税行為を頑張ろうと思います。
参考にならない程度のご参考に…
Writer:矢駒(ヤコマ)元税務署ブロガー兼ライター
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