こんにちは、矢駒(@chibayakoma)です。
2019年9月の台風15号で千葉県は多くの被害を受けました。
台風が通過して数日たっても、多くの地域が停電であり、甚大な被害を出しています。
私は千葉県在住ですが、幸いにも被害は最小限で済みました。
しかし、もし税務署職員のままでしたら仕事に支障が出ていたと思います。
なぜなら、公共交通機関が停止して税務署に出勤すらできないからです。
税務署の勤務地は広いです。
私が所属していた東京国税局であれば、東京都・千葉県・神奈川県・山梨県が管轄区域でした。
東京国税局は比較的管轄エリアが密集しているのですが、他局の勤務エリアは更に広いです。
仙台国税局は東北一帯を管轄していますので、転勤=転居が一般的。
家を構えて仕事をすることもままなりません。
税務署の転勤は1~4年ごとに行われます。
なので、転勤が普通であり、転居することも珍しくありません。
一方で、自分の住んでいる場所を管轄する税務署で働くことは原則不可能。
なぜなら、癒着の可能性を減らすために意図的に勤務地候補からは除外されています。
通勤時間が一番近い税務署は自分の住んでいる場所を管轄する税務署です。
なので、必然的に通勤時間が長くなることに。
育児や介護の事情がある職員は例外ですが、一般職員の通勤時間が60分以上は普通であり、2時間以上かけて出勤職員もいるのが税務署の実態です。
税務署職員はどに住んでも問題なので、木更津など、千葉県南部に居住する人も意外と多いです。
朝一の快速電車に乗って、東京都心部の税務署に出勤し、そして夜遅くに帰宅する。
無駄な時間が多いですが、何度も転勤を経験すると苦ではなくなるそうです。
(私は転勤が嫌でした)
しかし、2019年の台風15号の影響で、千葉県の多くの鉄道や路線が運休になりました。
木更津から、東京都心までは70㎞以上ありますので、当然徒歩で行くのは不可能です。
また、車通勤も認められていないので、出勤難民となった職員が多数いたことでしょう。
最寄りの税務署に臨時に出勤することも考えられますが、田舎の税務署が近くにあることもありませんので出勤もできません。
ただそれでも、税務署を目指すのが公務員魂。
その結果、早朝からバス停や駅に長蛇の列を作る一翼を担うことになります。
台風被害によって、税務署の仕事にもある程度の影響は出ていると思います。
しかし、1か月もすれば税務署も平常運転に戻っていることでしょう。
なぜなら、普段から事務の無駄が多いので、優先事項の仕事のみに集中すればリカバリー可能の作業量だからです。
なので、もし本気に災害対策を考えるなら、税務署職員の勤務地に配慮すべきです。
通勤時間30分の勤務地なら、頑張れば徒歩でも出勤できますし、駅の入場規制に並ぶ必要もありません。
ただ、それらを実行しないのが『お役所仕事』と言われる所以です。
参考にならない程度のご参考に…
Writer:矢駒(ヤコマ)元税務署ブロガー兼ライター
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